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槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

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2021.02.19

高齢者の食欲不振の原因とは?栄養補助食品の使い方や、対策レシピまとめ

食欲不振の高齢者の写真

高齢になると、食欲が落ちていきます。
食べる量が少なくなると、ご家族は不安を感じることでしょう。

食欲が落ちて食べる量が減り、低栄養状態になると免疫力が低下して、感染症のリスクが上がるといわれます。
また身体の機能も低下するので、ケガや病気のリスクも上がります。

そこで本記事では、高齢になると食欲不振におちいる原因と、対処方法として環境を変える工夫、レシピ、不足している栄養補給の方法について解説します。

高齢者のご家族に、すぐ実践していただけるシンプルな対処方法と、食事に関する工夫も紹介しています。

食欲不振が続くほど、回復までが長くかかりますので、早めの対処が解決の近道になります。

1.高齢者の食欲不振の原因


厚生労働省の調査によると、65歳以上で食欲不振や食事量の低下などによる低栄養傾向にある人は、

男性 12.4%
女性 27.9%


となっています。*1

食欲不振などによる食事量の低下は、低栄養に陥る大きな原因です。

栄養が不足することにより、

・味覚が減退する
・食欲不振が悪化する
・身体の機能が低下する

危険性が高まり、病気やケガをしやすくなります。

さらに腸の活動低下は免疫力の低下も招き、感染症のリスクが上がることもわかっています。*2 

そのため高齢者の健康を維持するためには、食欲不振の防止を第一に考えることが重要なのです。

高齢者が食欲不振に陥る主な原因について、以下、解説します。


原因1 加齢


加齢により運動能力が低下し、運動量が減ると食欲も低下します。
また脳の空腹・満腹センサーが働きにくくなることも、食欲低下の一因です。

さらに唾液をはじめとする消化酵素の分泌は加齢とともに減り、消化が遅くなることでお腹がすきにくくなります。

このような加齢による身体機能の低下が、食欲不振におちいる原因になります。


原因2 社会的・精神的な要因


ひとり暮らしなどで感じる不安・孤独感や貧困、さらにそれらが原因でうつになると食事が美味しいと感じなくなり、食欲の低下につながります。

または痴呆、食事や栄養への無関心や知識不足も、食欲不振や低栄養をまねきます。

社会的・精神的な要因も食欲不振に大きな影響を及ぼすのです。

また、こうした精神の健康を維持するためには、

・人とふれあい、心理的安全性を保つこと
・役割がもつこと

が重要であると考えられています。

詳しくは、「幸福感が高まるサクセスフル・エイジングとは?」をご覧ください。


原因3 病気


高齢になると心臓病、糖尿病、高血圧など疾患を抱えることが多くなります。
そのため、いく種類もの薬を服用することになりますが、こうした薬の服用によって食欲が低下することがあります。

また、

・歯周病や義歯の不調など、口腔に問題があり食事が美味しく感じなくなる
・嚥下や咀嚼(そしゃく)に問題があり、うまく食事ができなくなる

こうした食事を摂取する機能が不調になったり、病気になっていることが原因で食欲低下が起こることもあります。*3

2.食欲不振への対策方法~食事中の工夫編~


食欲と食事中の環境は、密接に関わりがあります。

環境とは五感で感じるもののことです。
食事に関連する五感として、以下の事柄が挙げられます。

音・におい・味・色・食感

五感について、より詳しくみていきましょう。


BGMが食欲に与える影響についての研究

BGMが食欲に与える影響についての研究によると、騒がしい音楽は食欲を減退させ、穏やかな音楽は食欲が増すことがわかりました。
これらは脳安静度の違いによるものであることも、明らかになっています。*4


自律神経は、食欲中枢(食欲をコントロールする重要な部分)が存在する脳の視床下部にあり、食欲と深く関わり合っています。

例えば気分の落ち込みや不安があるときには、お腹はすいても食欲がない場合があります。
反対に嬉しい気分、楽しい気分のときには食欲が増し、食事が美味しく感じます。*5 

このように五感は食欲に大きな影響を及ぼしています。

つまり、食事の環境を工夫して気分を変えたり、五感に働きかけることによって食欲の増進を促すことが可能になるのです。

食欲増進を促す食事環境の工夫について、ご自宅でも簡単にできることを紹介します。


嗅覚を刺激する


好きな食べ物の匂いをかぐことで、食欲がそそられて胃腸の働きが良くなるといわれています。
調理しているときから、食べ物の匂いを感じてもらうことも良い刺激に。

なにか一品好みの食べ物をメニューに加え、口に入れる前の匂いや、噛んでいるときの匂いを感じてもらうことで、嗅覚が刺激されて食欲増進を促すことができます。*5


楽しく会話をする


ひとりで食事をするよりも、誰かと話しをしながら食べるほうが楽しいものです。
楽しい気分や嬉しい気分のときは、食欲が増すことがわかっています。

また楽しく会話ができる食事を経験すると、次の食事が楽しみに感じるようになり、食欲増進へつながります。*5

コロナ禍において、友人・親族と食事を取る機会が減りつつル方が多くいらっしゃるかもしれません。

そんな方には、コミュニケーションアプリ「zoom」の活用をおすすめします。
高齢者の方、デジタル機器を扱い慣れていない方でも、zoomを簡単に使用する方法をご紹介しています。

ぜひこちらも参考にしてみてください!


好きな音楽をかける


食事中のBGMも、食欲に良い影響を与えるといわれています。
好みの音楽や穏やかな音楽は、脳安静度が高く維持でき、食欲増進につながります。*4

3.食欲不振への対策方法~おすすめの食品、調理方法とレシピ編~


加齢にともない、自分の歯で食べることが難しくなること、噛む力や飲み込む力が弱くなることにより、食事が思うように進まなくなり食欲不振につながることがあります。

そこで重要になるのが、食べやすく調理した食事を考えることです。

どのような食品が高齢者にとって食べやすく、食べにくい食品でもどのように調理すると、食べやすくなるのかを知ることが必要となります。

調理に工夫ができるようになると、食欲増進につなげることができます。

以下、食べやすい食品と調理方法を解説し、それらを元にしたおすすめレシピを紹介します。


食べやすい食品


食べやすい食品は、柔らかくて水分を含んだ飲み込みやすいものです。

例えば、以下のような食品が挙げられます。

・ゼリー
・ヨーグルト
・スープ
・ポタージュ
・ジュース
・プリン状のもの

食べやすい食品を積極的に取り入れましょう。

また、水分を含んだ食品は、栄養摂取のみならず、水分補給にも最適です。
水分が不足しがちな高齢者にとって、飲み物のほかに、食事からも水分摂取することはとても重要です。

高齢者の脱水症状には要注意!厚生労働省が基準とする水分摂取量の目安とは?」で、水分補給について詳細に解説しております。


食べやすい調理方法


高齢になると、噛む力や飲み込む力が弱くなってくるので、柔らかく飲み込みやすい状態になるように調理することが必要です。

同時に噛める間はできるだけ噛んで食べるよう、噛みやすさや硬さを調整することも大事です。

・かたい野菜
小さめに切る、または柔らかく煮るかスープ状にする

・お米
柔らかめに炊く、おかゆ状にする

・お肉
切り込みを入れたり、ミンチ状にする

タンパク質は高齢者になっても重要な栄養素です。
噛みきる力に応じて繊維を切るためにミートボールやハンバーグのようなミンチ状にしたりすることで食べやすくなります。

食べやすい調理方法で工夫して、炭水化物やタンパク質を積極的に摂取しましょう。
これらが不足すると、疲れやくなる、活力がなくなる、といった現象につながります。

食事では筋肉量を維持する栄養素を摂取することが重要です。
高齢者が摂取したい栄養や食事量の目安も合わせて確認してください。


食べやすさ重視のおすすめレシピ~茶碗蒸し~


【材料(2人分)】
卵1個
だし汁180ml
うすくちしょうゆ大さじ1/2
みりん小さじ1
三つ葉
その他お好みの具

【作り方】
1. ボウルにだし汁、溶き卵、うすくちしょうゆ、みりんを入れて混ぜてザルで濾(こ)す。
2. 茶碗蒸しの器にお好みの具を入れて1を注ぎ入れ、最後に三つ葉を入れる。
3. 器にラップをふんわりかけて、つまようじで数カ所穴を開ける。
4. 電子レンジ600Wで2−3分加熱し、様子を見ながら加熱が足りない場合は10秒単位で加熱を繰り返す。

食べやすい調理方法に、おすすめレシピをご紹介しました。
簡単にできますので、ぜひ参考にしてください。

4.食欲不振への対策方法~栄養補助食品編~


食欲不振が続くと、食事から必要な栄養が摂取できなくなり、低栄養を引き起こします。
低栄養状態になると、免疫力の低下や身体の機能が弱まり、感染症などの病気やケガをしやすくなります。

そこで食欲不振が改善されないときには、栄養補助食品を利用して、必要な栄養素を補うことも必要です。

しかし基本は食事から栄養を摂取すべきであり、栄養補助食品はあくまで食事で不足する栄養を補完するものと考えましょう。

栄養補助食品を選ぶときには、食事で不足している栄養素を把握し、その栄養素を補充できるようなものを選ぶようにします。

またせっかく栄養補助食品を用意しても、それを食べてもらえなければ意味がありません。

食品の味や種類、色、香りなどバリエーションがあるので、好みに合ったものを選ぶことが大切です。

どのようなものが良いか迷うときには、かかりつけ医や薬剤師にアドバイスをもらうことも一つの選択肢です。

新型コロナウイルスの影響で、人との接触を極力減らす努力が求められる昨今。
人が密集する病院や薬局に足を運ぶのも、可能な限り避けたいですよね。

そんな中、自宅にいながらオンラインで医師の診察を受けることができる「遠隔診療」が注目されています。

遠隔診療では、栄養補助食品に関するアドバイスはもちろん、日々の健康管理、病状の診断までスマホで行うことが可能。

詳しくは、こちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!


*1: 令和元年「国民健康・栄養調査」の結果(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html
*2: 3高齢者(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4at.pdf
*3: 総説 高齢者の低栄養(老年歯学 第20巻第2号 2005 119-123 一般社団法人 日本老年歯科医学会)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsg1987/20/2/20_119/_pdf
*4: 食事環境におけるBGMが食欲に与える影響について(一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 63回大会2011年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kasei/63/0/63_0_105/_article/-char/ja/
*5: 高齢者の食欲増進に対する視覚刺激の基礎的研究(山口大学大学院 27年度博士論文
https://www.l.yamaguchi-pu.ac.jp/archives/2017/03.part3/02.Dissertation.pdf

 

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