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槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

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野村 富⼠⼦
のむら ふじこ

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2021.10.01

ヒートショックが起きたら…症状に応じて正しく対応しよう。

救急のイメージ

寒い季節がやってくると、ヒートショックを起こす可能性が高くなります。
ヒートショックは寒い地域での出来事とお考えの方も多いですが、実はヒートショックの発生件数の都道府県別ワースト3は、香川県、兵庫県、滋賀県の順となっています。

この理由は、北国では厳しい冬の寒さに備えて断熱性の高い家の構造となっていること、また住民の寒さに対する意識が高く、対策をしっかりしていることにあります。

比較的暖かい地域にお住まいでも、断熱のしっかりしていない家にお住まいの方は、家の中の温度のムラが大きくなり、温度が低くなりがちな夜中のトイレや廊下、そしてお風呂場で具合が悪くなってしまうことがあります。

今回は、ヒートショックが起きた時の対応方法を状況別にまとめるとともに、ヒートショックの危険性が高い家の中の場所とその対策について簡単に解説します。

1.ヒートショックが起きたときの応急処置

ヒートショックが起きた時の応急処置と対処方法を、まとめました。
以下、状況別にヒートショックが起きた際の応急処置を紹介します。

浴槽の中で気を失っていた場合

まずは浴槽の湯を抜いてください。
引き上げられそうな時は、口や鼻から水が入らないように注意しながら浴槽から引き上げてください。
浴槽から出せない場合は溺れないようにするため、お風呂のお湯を抜き、お風呂のふたなどで身体を支えて沈まないようにしましょう。
人手がなくて無理ならすぐに救急車を呼びましょう。

呼吸や脈が確認できない場合

すぐに応急処置(胸骨圧迫(心臓マッサージ)・人工呼吸)を始めるとともに救急車を呼んでください。
救急車が到着し救急隊に引き継ぐまで、胸骨圧迫や人工呼吸は続けましょう。

救急車を呼んだ方が良い場合

以下に当てはまる場合は救急車を呼びましょう。

  • ・意識がない、もしくは意識があっても呂律が回らない、身体に力が入らない場合
  • ・呼吸がない、もしくは弱い場合
  • ・脈が触れない場合

2.症状が起きたら…症状ごとのヒートショックの対応方法

男性医師の写真

「ヒートショック」と一言で言っても、その場の状況やもともとお持ちの持病などによって症状が異なります。
ここでは、主な症状別のヒートショック対応方法をわかりやすく解説します。

めまいや立ちくらみが起きたとき

軽いめまいや立ちくらみが起きた場合は、症状が治るまで無理に動かず安静にしましょう。
無理に動くと転んで怪我をする可能性があります。

おう吐しているとき

ヒートショックを起こした人が吐いている場合は、吐いたものを口から取り除きましょう。
顔を横向きにして気道を確保してあげてください。
吐いた物がのどに詰まって窒息しないように対応することがポイントです。

締め付けられるような胸の痛み・呼吸困難・意識の消失があるとき

締め付けられるような胸の痛み・呼吸困難・意識の消失などの症状がある場合、心筋梗塞を起こした可能性があります。すぐに救急車を呼びましょう。

呼吸が弱い場合、脈が触れない場合は、救急車の到着を待つ間、心臓マッサージや人工呼吸を行います。

激しい頭痛・ろれつが回らない・意識の消失があるとき

激しい頭痛・ろれつが回らない・意識の消失などの症状がある場合は、脳卒中の恐れがあります。
すぐに救急車を呼びましょう。

頭の病気が疑われる場合には、頭を動かさないことが大切です。
意識がないからといって、焦って体を揺すぶらないようにしましょう。

3.ヒートショックを起こさないための対策・予防方法

では、そもそも危険なヒートショックを起こさないためにはどうすれば良いのでしょうか?

ヒートショック対策の基本は、「家の中での温度ムラをなくす」ことです。

ここでは家の中でヒートショックが起こりやすい場所や場面ごとに、ヒートショックを起こさないための対策と予防方法を具体的に解説します。

入浴時の対策

風呂場の写真

最もヒートショックを起こしやすい場所、場面として入浴が挙げられます。
簡単にできる対策で、入浴時のヒートショックはある程度避けることが可能です。
ここでは代表的な対策についていくつか例をあげておきます。


① 入浴前に家族に一声掛ける

同居のご家族がいる場合、入浴する時にはご家族に一声かけておくと良いでしょう。
いつもより入浴時間が長いなど、もしもの状況に対してもご家族がすぐに気がつけます。



② 脱衣所や浴室を事前に暖めておく

ヒートショックは温度ムラが原因で起こります。
暖房していない脱衣場や浴室の室温は10℃以下となっていることも珍しくありません。
血圧の急激な変動を防ぐためにも、冬場の脱衣所と浴室はあらかじめ温めておきましょう。



③ お湯の温度は41度以下

湯温が高すぎると体に負担がかかります。
湯温は41度以下が好ましい温度設定です。



④ 湯に浸かるのは10分程度まで

長時間お湯につかると体温が上昇し、意識障害などを起こす可能性があります。
半身浴も含め、長い時間お湯につかるのは控えましょう。



⑤ 浴槽からゆっくり立ち上がる

急に立ち上がると血圧の変動が大きくなり、めまいや立ちくらみを起こしやすくなります。
ゆっくり立ち上がる習慣をつけましょう。
転倒を防ぐために、浴槽に手すりを付けるなどのリフォームもおすすめです。



⑥ 食後、飲酒後、内服後の入浴は避ける

食後や飲酒後は血圧が下がりやすくなります。
特に食後にめまいや立ちくらみを起こしたことがある方は要注意です。
お酒を飲んで風呂に入ることは、転倒の原因ともなり大変危険です。
また、薬には血圧を下げたり眠気を誘ったりする作用があることがあります。
内服後に入浴する際には注意しましょう。



⑦ 入浴前後に水分補給する

入浴時はたくさんの汗をかきますので、脱水となります。
脱水になるとヒートショックを起こしやすくなりますので、入浴前後に水分補給を忘れないようにしましょう。



トイレ時の対策

トイレの写真

入浴に次いで多いのが、トイレでのヒートショックです。
特に夜間何度もお手洗いに起きる高齢者にとっては、非常に大切な対策ポイントとなります。



① 寝室はトイレの近くにする

暖かい寝床から寒い廊下を通ってトイレに行くだけでも、温度差で身体に負担がかかります。
可能であれば、寝室はトイレに近い部屋に設定しましょう。



② トイレに暖房器具を置く

日本のトイレには暖房がついていないことが多く、トイレでヒートショックになる方も多いです。
特に夜中にトイレに起きる方は、トイレに暖房器具を置きましょう。
便座もカバーなどで暖かくしておくと、さらに温度ムラが少なくなります。



③ いきみすぎない

排便の際にいきみすぎると血圧が上昇し、心臓への負担が高くなります。
また、排便後は急激に血圧が下がり、血圧の乱高下が激しくなります。
いきまなくても排便できるよう、便秘対策をしておくと良いでしょう。



起床時の対策

ベッドの写真

起床時は、1日の中でも最も体温が低い時間帯です。
体温の変動を避けるために簡単にできる対策を3つあげておきます。



① 朝は部屋を暖めておく

暖房の効いていない部屋の場合、起きてすぐにそのまま布団から出ると、急激な冷気にさらされるため、血圧が一気に上昇してしまいます。



② 寝床から出る前に簡単な体操やストレッチをする

布団から出る前に、大きく伸びをしたり、手足の指の曲げ伸ばしなどのストレッチしましょう。
身体が温まりヒートショックを予防できます。



③ 寝床から手が届くところに羽織りものを用意する

寝床近くに羽織ものを用意することで、室内の冷え込み対策を行うことができます。
羽織りものを着込んで、温度変化に伴う身体へのダメージを軽減させましょう。



ゴミ出しなど少し外に出る時の対策

玄関の写真

ゴミ出しや回覧板を回すなど、近所へ数分間出るだけだから、という油断は禁物です。
冬場の屋内と屋外の気温差は10度以上になることが多いです。
温度差が10度あれば、ヒートショックを起こす可能性が十分あります。



① 防寒着をきちんと着る

ゴミ出しなど、ほんの少しの時間だからと薄着のまま外へ出るのは禁物です。
暖かい室内から冬の屋外へ出る場合は、少しの時間だからと油断せず、しっかりと防寒対策をするようにしましょう。



② 首周りをマフラーなどで暖める

首回りは太い血管が通っているので、むき出しにしておくと体温が奪われ身体が冷えやすくなります。
マフラーを巻いたり、タートルネックの洋服を着ると良いでしょう。



お着替えをする時の対策

セーターの写真

お着替えをする時も、身体が冷たい外気に晒されるため、ヒートショックを起こしやすい場面です。
毎朝のことですので、ヒートショックを起こしやすいタイミングでもあります。

以下のような対策を取り入れましょう。



① 朝は部屋を暖めておく

パジャマを脱ぐ前に暖房を入れましょう。
お着替えを行う前は、必ず部屋を暖めるようにしましょう。



② 冬の肌着は起毛素材や温感素材がおすすめ

肌着を着替えるときに、ひんやり冷たく感じると、それだけで血圧が大きく上がることがあります。
冬の肌着は冷たさを感じない起毛素材や温感素材のものを選びましょう。

4.まとめ

医者と看護師の写真

冬場に注意したいヒートショックの対応方法と症状、対策方法について解説しました。

ご高齢の家族と一緒に暮らしていると、いつこのような事態になるかわかりません。
いざという時のために、一般の方を対象とした普通救命講習を受けておくと安心でしょう。

お一人暮らしの方で入浴が不安な方は、デイサービスや訪問入浴サービスの利用を考えても良いかもしれません。

ココマガジンでは衣食住人といった暮らしの構成要素に基づいて様々な記事をご用意しています。
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