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槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

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野村 富⼠⼦
のむら ふじこ

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  • 認知症が一気に進んでしまう原因とは?認知症が進行しやすい環境と対策を解説します。

2021.10.14

認知症が一気に進んでしまう原因とは?認知症が進行しやすい環境と対策を解説します。

認知症の脳内のイメージイラスト

認知症の方を介護していて、急にもの忘れの程度がひどくなったり、それまでできていたことが突然できなくなったり、することが少なくありません。

「たった数日前まで気にならなかった症状がなぜ進行してしまったのだろう」と不安を抱えたまま心配をつづける場合もあります。

認知症の症状の進行は、一定の速度で進むわけではありません。
しばらく変化がまったく見られないからと安心していたら、ある日一気に進んでしまうことも珍しくないのです。

そこで今回は、なぜ認知症が一気に進んでしまうのか原因と対処方法などをお伝えします。

まず、認知症の進み方は個人差が大きいといわれています。本人の問題と、周囲の環境に左右されると考えられます。
そして、一気に進む可能性のある認知症には、日頃の地道なケアが大切です。

1.認知症の進み方には個人差がある

認知症の進行は、環境や病気の種類、本人の性格などによって異なります。
進行の進み方やスピードに個人差が大きいのが特徴です。

認知症の大半を占める4大認知症も、それぞれ種類ごとに進行のしかたが違います。

<アルツハイマー型認知症>

  • 脳の神経に異常なタンパク質がたまって、神経細胞が死滅します。
  • 記憶障害から症状が目立ち始めるのがポイント。
  • もの忘れの自覚はほとんどなく、ゆるやかに進行していきます。

<レビー小体型認知症>

  • 脳の神経にレビー小体と呼ばれる異常なタンパクが増えて、神経細胞を壊します。
  • 認知機能に影響が出やすく、幻覚やパーキンソン症状(手足の震えや小刻み歩行など)が代表的な症状です。

<前頭側頭型認知症>

  • 脳の萎縮が原因で発症する認知症です。
  • もの忘れはあまりありませんが、同じ言動を繰り返す、ルールを守ったりや周囲への気づかいができなくなる、こだわりが強くなる、すぐ感情的になる、といった症状が見られます。

<血管性認知症>

  • 脳卒中(脳梗塞や脳出血)が原因で、脳の一部の神経細胞が壊れます。
  • ダメージを受けた部位によって症状の出方はさまざまです。
  • 機能低下がまだらに起こるのが特徴で、性格や判断力は発症前と大きく変化しない場合が多いです。
  • 脳卒中を再発すると、症状が段階的に進行していきます。

このように、同じ認知症でも種類によって症状の現れ方や進行のスピードはさまざまです。
つまり、進行に影響を与えている要因を改善できれば進行を遅らせることができるのです。

2.認知症が一気に進む原因は?

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では、なぜ認知症が一気に進む場合があるのでしょうか。以下、具体的に見ていきましょう。

変化に対する順応性の低下

認知症を発症すると、生活の小さな変化にも適応しづらくなります。

老人ホームへの施設入居といった人生の大きな変化はもちろんのこと、部屋の模様替え、友人の引っ越しや病気の進行など、さまざまな変化によって認知症の症状も進行する場合があります。

行動・思考する時間の減少

それまで自分でやっていたこと、やらなければならなかったことができなくなるので、家族や介護のサポートを受けるようになります。

すると、仕事や家事だけでなくちょっとした飲み物の用意だったり、部屋の掃除だったり、日常生活の基本的な動作が少なくなって、頭を使ったり、体を動かす機会が減少。

それをきっかけに認知症が一気に進行する場合があります。

自由の制限

趣味や外出、好きな食べもの、夜更かしなど、本来本人が自由に選択して行動できることも、施設入居や介護を受けるようになると、日常生活でさまざまな制限を受けるようになります。

すると、不自由感が高まって、意欲が低下。認知症が進行するきっかけにつながります。

常態的な抑うつ

老人性うつのように、病気や加齢によってうつ状態が続くケースが少なくありません。

また、認知症の周辺症状には、無関心や無気力といった意欲低下が見られる場合があり、抑うつがさらに進行するのと連動して認知症の症状が進む場合があります。

3.認知症が一気に進んでしまいやすい環境の特徴

特別養護老人ホーム居室のイメージ

ここからは、認知症の症状が一気に進むのはどのような環境なのかをご紹介します。

生活環境

食事や運動、睡眠、基本的な生活習慣の乱れで、認知症の症状が加速する場合があります。

たとえば、栄養のバランスの偏った食事や甘いお菓子ばかりを食べ続けていたり、昼夜逆転現象で睡眠障害が強くなったりすると、生活リズムが乱れて精神的に不安定な状態が続きます。

また、老人ホームや入院など生活の場ががらりと変わるのも認知症の症状に大きく影響します。
家事をやらなくていい、趣味や友人知人との関係も薄くなる、など、頭を使ったり、人と触れ合う機会が減少するなど、生活スタイルの変化も認知症の進行に影響を与えます。

さらに、人ととの関わり方も大きなポイントです。
認知症のもの忘れが進むと、家族にいつも注意されたり、周囲の人たちから適当な態度を取られたりすることもしばしばあります。

そうすると、気持ちが落ち着かない状態が続くので、ますます認知症の症状が悪化したり、新たな症状が現れることもあります。

ストレスを与えやすい環境

認知症が一気に進んでしまいやすい環境として、ストレスも大きな原因です。

ストレスが続くと、脳の血流が低下して神経細胞にダメージを与えます。
また、不安や心配、自信低下を感じる機会が増えるため、常に心がうつ状態になっています。

こうしたメンタル的なストレスが続くと、生活リズムが乱れたり、適切な介護サービスを受けるのを嫌がったりすることも多く、ますます認知症の症状を悪化させるきっかけになります。

このほか、年齢が上がるにつれて家族や友人知人との死別を味わう機会も増えていきます。
また、仕事面でも現役を引退すると、社会的な孤独感に悩む場合が少なくありません。

ストレスによってネガティブな気持ちが強くなってしくと、ますます不安や睡眠障害、幻覚や興奮状態といった認知症の症状が加速します。

4.一気に進むことがある認知症への対処方法

男性医師と診療を受ける認知症患者の写真

それでは、日頃から認知症の進行を予防するにはどのような方法があるのでしょうか。
一つずつチェックしていきましょう。

食生活を整える

認知症の進行を抑えるには、タンパク質や脂質、炭水化物にビタミンやミネラルといった五大栄養素をバランス良く摂取するのが大切といわれています。

具体的には、魚介類や大豆食品、野菜などを積極的に食事に取り入れるのがポイントです。

・魚介類

DHAやEPAと呼ばれるオメガ3脂肪酸が豊富な魚は、脳の健康のために積極的に取りたい食物の一つ。
とくにサバやイワシ、サンマ、アジなど青魚はおすすめです。
・大豆食品や乳製品

脳の神経伝達物質・セロトニンの材料になる必須アミノ酸トリプトファンが豊富な大豆や牛乳を使った食品もしっかり食べましょう。
大豆食品は豆腐や納豆、味噌など、乳製品は牛乳やチーズ、ヨーグルトなどがあります。
・野菜・果物

ドーパミンの材料になる必須アミノ酸チロシンが豊富なアーモンドやアボカド、バナナやスイカも認知症の発症予防に大切です。
このほか、ジャガイモやピーマンにはビタミンB6が豊富で、脳の神経伝達物質の合成をサポートします。

 

人と触れ合い、コミュニケーションをとる

認知症ケアを含めて、高齢者は日頃の人とのコミュニケーションがとても大切です。
外出機会が減り、人とのつながりも少なくなっていく方が多いため、意識して人との触れ合う機会を作る必要があります。

そこで生まれたのが「タクティール・ケア」です。
1960年代、スウェーデンが発祥のタッチケア。相手の背中や手足をやさしく触れるだけで、幸せホルモン・オキトシンの分泌が盛んに。

ケアを受ける方は安心感や信頼感が高まります。日頃の不安やストレスを軽減したり、痛みを和らげる効果があるのです。

小さい頃、病気になると親が子どもの体をさすったり、「痛いの痛いの飛んで行け」とやってくれたりした経験があるでしょう。

そんな「手当て」をわかりやすいケアにしたタークティール・ケアは、人との触れ合いとそこから生まれる会話が認知症の方にとっても大切なことを改めて考えさせられます。

タクティールケアについては以下の記事で詳しく解説しております。
“触れることで患者に安心感や信頼感を与える” スウェーデン発祥の「タクティール・ケア」とは

 

音楽療法

自分で歌ったり楽器を演奏したり、音楽を鑑賞したりしてストレス緩和や心の安定につなげる方法です。

リトミックのように音楽に合わせて体をリズミカルに動かす方法や、デイサービスなど介護現場で取り入れられている集団音楽療法なども行われています。

寝たきりの方や、認知症が進行して集団行動が難しい方には、個別音楽療法がおすすめです。
マンツーマンで音楽療法士が本人に合わせて一緒に音楽を使った体操をしたり、音楽を聴いたりしながら、気持ちのサポートをしていきます。

音楽療法については、以下の記事で詳しく解説しております。
効果的な音楽療法のやり方とは?実践例付きで解説します。

 

ドッグセラピー

犬と一緒に過ごして、メンタルを安定させ、身体面の症状を緩和する方法です。

アニマルセラピーのなかでも、介護施設では犬を使ったドッグセラピーがよく行われています。
デイサービスなどの行事で、施設にやって来た犬を一緒に過ごしたり、一対一で犬に話しかけたり、エサを上げたりしてコミュニケーションを取ります。

ドッグセラピーは、気持ちの安定はもちろん、モチベーションの向上や認知症の症状そのものの緩和にもつながる効果が期待できます。

ドッグセラピーについては以下の記事で詳しく解説しております。
介護施設でも活用されるドッグセラピーとその効果とは?

5.まとめ

笑顔の高齢男性と介護スタッフの写真

今回は、一気に進むことがある認知症の症状とそのケア方法についてご紹介しました。

認知症の症状は病気の種類によって、症状が一気に進行する場合があります。
また、症状の現れた方も個人差があるので、個別に対応していくことが大切です。

認知症の症状を遅らせたり、予防するためにも、日頃から食事や運動、生活リズムやコミュニケーションなど、生活環境を整えるように心がけましょう。

ココマガジンでは、認知症に関するさまざまなお役立ち情報を掲載しています。
ぜひこちらも合わせてぜひご覧ください。

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