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槌井 渉

槌井 渉
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  • 老人ホームで着る服ってどんなもの?選び方のポイントをご紹介します!

2021.04.19

老人ホームで着る服ってどんなもの?選び方のポイントをご紹介します!

洗濯された衣服を持つ介護スタッフの写真



老人ホームに入居するとき、どういった衣服を選べばいいか悩む人が少なくありません。
今までどおりの服装でいいのか、それとも老人ホームならではの服装のルールがあるのかわからず、不安を感じているといった声を耳にします。

高齢者の服装選びは、メンタル面にも大きな影響を与えて、日常生活の満足度にも関わる大切な問題です。

そこで今回は、老人ホームで過ごすおすすめの服装についてお伝えします。

どのような衣服を選べばいいのか、逆にふさわしくない服装はあるのかがわかれば、ご入居前に感じる不安を減らすことができるでしょう。

また、実際に施設での生活がはじまってから、快適かつ安心して過ごすことができます。

不安を感じることも多い老人ホームへのご入居をスムーズにおこなうためには、前もって必要な衣服を用意しておくことが大切です。

以下、詳しくご紹介します。

1.老人ホームで着る服では何を用意すればよいの?


老人ホームで着る服にとくに決まりはありません。基本的には家で過ごすときと同じように考えましょう。



自分が好きなものを用意しよう


老人ホームだからといって、特別に考える必要はありません。
自宅で過ごしてきたときと同じように、ファッションを楽しんだり、自分の好みにあったものを選んだりすることが大切です。

毎日どんな服を着るかで、人は気持ちに大きな影響を受けます。

本当は明るいカラーの服が好きなのに、まわりに遠慮して地味なものを選んだり、おしゃれをしたいのにがまんしたりするのは、メンタル面でもよくありません。

服が好きな人ほど、大切な自己表現のひとつになっているからです。
そのため、いちばんは好きな服を着ることがポイントです。

施設の中は空調管理がされているので、室内着に特別な厚着を用意する必要もありません。
むしろ薄手の服をいくつか組み合わせて、自分の体感温度で気軽に脱ぎ着できるファッションが望ましいでしょう。



一般的に多くの入居者が着ている服は?


ご入居者の一般的な服装は、軽い素材で動きやすい部屋着です。
ゆったりとして快適なもので、着替えがしやすいものを多く見ます。

介護度によっては、服の素材やデザインをはじめボタンやファスナーの着脱のしやすいさも大切なポイントに。

しかし、医療行為が不要な場合や拘縮がよほど強くない場合は、マジックテープなどの特別な介護服を用意する必要はありません。

もし服装選びで不安があれば、施設見学の際に入居する施設のご入居者がどんな服装をしているのかチェックするとよいでしょう。



持っていく服の例と枚数


老人ホームへ持っていく服のセットは次のようなイメージです。 

 

衣服例 枚数例 ポイント
部屋着(上・下) 5 上は着替えで必要になるので多めに
下着 5 肌着やパンツ、ショーツは汚れやすいのでできるだけ多く用意する
靴下 5 すべりにくいものがよい
上着(室内用) 1 室内で肌寒く感じたときのカーディガンやベストなど
上着(外出用) 1 コートやジャンパーなど厚手のもの
ひざかけ・タオルケット 1 寒さ対策に
座布団やクッション 1 座りやすくしたり、腰痛対策に


老人ホームによっては外部から販売業者を入れて出張販売を行っている施設もあります。

また、必要に応じて外出時に買い足すことも可能です。
入居時は最低限の服のセットと枚数のみ用意するのでも差し支えないでしょう。



特に多めに用意したほうがよい服


服の中で多めに持っていると安心なものに、次の3つの衣服があります。
用意する数はそれぞれ5枚ほど。

毎日着る服のため、汗をかいたり、食事やレクリエーションで汚れたりすると、着替える機会も多いからです。


  • ・部屋着(上・下)
    トレーナーやTシャツとズボンなど、ふだん施設内で過ごすときの衣服です。

    ・下着
    肌着用のシャツは汗をかいたときこまめに取り替えます。

    ・靴下
    衛生的にも毎日履き替えるのが望ましいでしょう。また、素材によっては他の衣服より乾きづらいので、予備を多めに用意しておくことをおすすめします。


なお、介護度によって布パンツではなく、紙おむつやリハパンを自分で用意する場合もあります。



パジャマは用意したほうがよい?


夜間、パジャマに着替える人も、部屋着のまま休む人もいて、ご入居者によってさまざまです。

就寝前に着替えるかどうかは、本人の自由なので気軽に考えましょう。

ふだんから、就寝前は着替えて寝る習慣があるなら、就寝用のパジャマをもっていきましょう。

2.老人ホームで着る服と選び方のポイント

老人ホームで働く女性介護スタッフの写真


老人ホームで着る服に決まりやルールはありません。どのような服を着たいかは、本人の自由です。

しかし、実際には老人ホームで暮らしやすい服装というのも存在します。

それでは、具体的にどういった衣服を持っていけばよいのでしょうか。



ポイント①:部屋着には軽い素材のものを用意する


部屋着は、朝起きてから寝るまで、着ている時間の長い衣服です。
ご入居者によってはそのまま就寝される場合も少なくありません。

したがって、快適さ、動きやすさを考えて、軽い素材を選ぶとよいでしょう。
衣服の快適さは、気持ちにも大きな影響を与えます。

また、動きやすいものなら、思いついたときにちょっとしたリハビリをしたり、施設内を軽く歩き回ったりするのも自然に気が向くようなるはず。

身体を動かすことが億劫になってしまわない服を選ぶことがおすすめです。



ポイント②:脱ぎ着しやすいものを用意する


介護度にもよりますが、袖やウェストまわりを絞ったようなタイトな服は脱ぎ着がしづらくなります。

着替えそのもので身体に余計な負担がかかって、疲れてしまうことも。
更衣介助が必要な場合でも同様です。

高齢者と衣服の脱ぎ着に関して、以下のような報告があります。

山梨医科大学臨床看護学講座の伊勢崎美和氏らによると、高齢者の日常生活動作(ADL)のうち、更衣介助の自立度と主観的幸福感には大きな関係性があることが明らかに。
高齢患者のQOL(Quality of Life:生活の質)にとって、食事動作と同じく更衣動作が自分でできる人ほど、本人の持つ生活満足感が高くなっています*1。


したがって、身の回りの日常生活動作をいつまでも自立して行うためにも、少しでも脱ぎ着しやすい服装を用意するのがポイントです。

たとえば、Tシャツやセーターなどすぽっと被れるものは、着脱が簡単で身体に負担もかかりません。 



ポイント③:介護度に応じて適切な衣服を選ぶ


ご入居者によって介護度や更衣介助に必要なサポートは異なります。
麻痺、寝たきり、認知症など身体状況と胃ろう、ストーマなど医療的ケアの必要に応じて服を選ぶことがポイントです。

介護度が重くなった際に、おすすめなのは前開きのシャツ

介護用品の上着や肌着にもよく採用されています。
寝たきり状態や上肢に麻痺があって肩や腕が動かしづらい人でも楽に着脱できます。

あわせて、更衣動作の自立度にあわせて留め具選びも工夫しましょう。

留め具の名称 メリット デメリット
ボタン ・服が脱げにくい
・着心地がしっかりしている
・着脱に時間がかかる
・介護職員の介助が必要な場合も多い
スナップボタン ・ある程度の動きをしても外れにくい
介護職員が介助しやすい
・ボタンに比べると、
大きな動作で脱げることもある
マジックテープ ・着脱が簡単
・介護職員が介助しやすい
・テープにほこりや衣服の繊維が絡まりついて、傷みやすい


このように、介護衣料でよく使われる留め具には、それぞれメリット、デメリットがあります。



ポイント④:外出用の服装を用意する


老人ホームでは、医療機関への通院やお買い物などで外出をする機会があります。
空調管理が行き届いた施設内での暮らしに適した服とは別に、季節にあわせた外出着を用意しましょう。

また、お正月の初詣や春のお花見、紅葉シーズンの行楽など、レクリエーションを兼ねた外出行事を用意している施設もあります。

外出の機会が少ないご入居者いとって、特別なひとときを味わえるチャンスです。
気持ちを高めるためにも、外出用のおしゃれ着も用意することをおすすめします。

3.老人ホームで着る服と避けるべき服装

老人ホームで体操をしている女性の介護スタッフの写真

本人の自由に任せられているといっても、避けたほうがよい服装もあります。具体的には次のようなものです。



固くて動きにくい素材のもの


固い素材や動きにくい素材は、転倒リスクが高いので避けましょう。
丈が長すぎるズボンについても、転倒の危険があるので注意してください。

女性の場合は、長いスカートは車いすの車輪に巻き込み事故の危険性があります。
スカートを履くときは気をつけましょう。



つなぎ、ミトン


つなぎ、ミトンやミトンといった服は、身体拘束につながるおそれがあります。

介護保険施設では、つなぎ服と呼ばれる介護衣や手を使えなくする手袋などのミトンを使う身体拘束は禁止されています。



高級、高価な衣服


普段着は頻繁に洗濯するため、大切な服を部屋着にすると毎日の洗濯や紫外線で劣化しやすくなります。

また、価値の高い衣服は紛失すると大変です。
日常生活で気軽に着られる衣服を選びましょう。

4.老人ホームで着る服の管理方法

老人ホームに入居している女性の写真

自分で洗濯する施設もありますが、他のご入居者とまとめて洗濯する施設も少なくありません。
万一の紛失を防ぐためにも、表示タグなどに名前を書いておきましょう。

衣服は毎日着替えるものなので、日頃から次のようなポイントに気をつけて管理してください。



タンスや衣類ケース


あらかじめ衣類を収納するタンスや衣類ケースを居室に設置されている施設もあります。
一方で、自分で持ち込みが必要な施設もあるので入居時に確認が必要です。

持ち込みが必要な場合は、軽めのチェスト型の収納ケースを選ぶ人が大半です。

逆に本格的なタンスを使用するケースは少ないようです。
居室のスペースと相談しながら検討しましょう。



洗濯


洗濯は、施設によって頻度と方法が異なります
毎日洗濯するところより、週に数回、曜日で決められている施設が多いようです。

また、洗濯も施設内で介護職員がおこなうケース、外部の法人向けクリーニング業者に依頼するケースもあります。

施設内で行う場合は、着替えが発生する入浴の日に一緒におこなう施設が目立ちます。

一方で、業者にまとめて出している場合は、手元に戻ってくるまで数日かかるので、用意する衣類の数を増やしておくと安心です。

このように、洗濯方法は施設ごとにルールが決まっているので、施設に確認しましょう。



着替えのタイミング


老人ホームではどのようなタイミングで着替えをするのでしょうか。

 

着替えのタイミング ポイント
入浴するとき 入浴は、多くの老人ホームで週2回程度
パジャマに着替えるとき 就寝時も部屋着のままの人は、入浴時のみ着替えるケースが大半
衣服が汚れたとき 汗で濡れたり、食べこぼしや飲みこぼし、トイレに間に合わなかったとき


このように、入浴やパジャマに着替えるとき、衣服が汚れたタイミングで更衣や洗濯をすることが一般的です。



着る服は誰がどうやって選ぶの?


ご自分で服を選べる方は自分で選び、自分で更衣をします。

介護度が高く、意思表示が難しい方は介護職員が本人に確認したり、気持ちをくみ取ったりしながら衣服を選びます。

服だけを選んで、更衣は自分でおこなう人や、服選びから更衣動作までスタッフに手伝ってもらうケースもあるなど、さまざまです。

季節やイベントなど特別なときは、その日に合った服装になるように、施設のスタッフがサポートします。

また、夏物と冬物を両方とも持ち込みしている場合は、通常介護職員が衣替えをおこないます。

5.まとめ



微笑む高齢者夫婦の写真

ここまで見てきたように、老人ホームの服装選びは本人の自由です。
好きなファッションを楽しむことで自己表現につながり、主観的な幸福感も高まります。

ただし、素材の軽いものや脱ぎ着がしやすいものなど、施設で過ごすのにふさわしい服装があるのも事実。

介護度が高い人ほど、本人が着替えをするのが大変で、介護職員の更衣介助が必要になるため、タイトな服を避ける、留め具を脱着しやすいものにするといった気づかいが大切になります。

また、施設によって洗濯方法にちがいがあります。
入浴する日だけ着替えるといったご入居者も多く、施設内で洗濯するケース、外部の業者に依頼するケースなど、入居する施設で用意する衣服の数や管理方法を確かめておくことも重要になるでしょう。

いざ入居する老人ホーム探しに入ると、チェックすべきポイントが多く、その難しさを実感されることがあるかと思います。

「今から施設を探す」や「施設選びに苦戦している」方のためにプロに介護施設を選ぶときのコツとポイントをお伝えするインタビュー記事を作成しております。

ぜひこちらも合わせて読んでみてください。


*1「高齢患者のQOLとADL(日常生活動作)との関係 : 主観的幸福感に焦点をあてて」山梨医科大学紀要16

https://yamanashi.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=730&item_no=1&page_id=30&block_id=67

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