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槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

介護施設の⼊居相談歴10年以上の経験があります。
最新のデータと約1,000施設に⾜を運んだからこそわかる現地の雰囲気や施設の評判も重視してご提案しています。
施設を探し⼊居することは、本⼈・家族の気持ちの問題、施設の空き状況と⼊居のタイミング、持病や認知症の症状、予算など様々なことが関連し決して簡単ではありません。
だからこそプロの私たちがご本⼈やご相談者に寄り添い、わかりやすく情報をご提供できたらと思っています。

野村 富⼠⼦
のむら ふじこ

有料⽼⼈ホームの介護現場でヘルパーとして勤務経験あり。
医療⾏為が必要な⽅をはじめ、認知症の⽅も沢⼭対応してきました。
現場で聞いてきたご本⼈やご家族からの要望や不安の声、そして感謝の⾔葉。今もこの声を思い出しながら、お客様に安⼼してお過ごしいただけるよう、その⽅に合った施設をご提案しています。

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「AIアシスタントココちゃんに聞いてみる」では、ココちゃんが⼊居者さまの⼈柄や性格を知るための10個程度の質問をします。その質問によってココちゃんが考えて、⼊居者さまに相性の良い施設を提案してくれます。

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  • 【プロが解説】看取り介護のリアル、施設を選ぶ際のポイントとは?

2021.11.19

【プロが解説】看取り介護のリアル、施設を選ぶ際のポイントとは?

施設を選ぶ際に多くの方が気になる看取り介護のこと。

実際に「看取り」とは介護施設でどのように行われているのでしょうか。
看取り介護ができる施設を選ぶ際のポイントとはどのようなものがあるのでしょうか。

わかっているようでわかっていない看取り介護の中身について、専門家に取材をしました。
今回取材させていただいたのは、ソナーレの細井さんと海老原さん、そしてココシニアのアテンダントの槌井さんのお三方です。

看取り介護に施設担当者の写真

現場で実施される看取り介護のリアルについては、施設一体となって看取り介護へ取り組むソナーレの細井さんと海老原さんから、看取り介護ができる施設を選ぶ際のポイントについては、これまで1000以上の介護施設へ足を運んできた槌井さんから、解説をいただきました。

ぜひご覧ください。

1.そもそも看取り介護とは?

看取り介護とは、最期が近づいた方に対する介護のことです。
ご入居者やご家族の希望に寄り添って身体・精神・生活の三つの観点から介護サービスが提供されます。

医療技術が進んだ今日では、生命に危険があった際、医療的な措置をとって延命治療を施すことがしばしばあります。
例えば、気管切開をして人工呼吸器を装着する場合などが延命治療にあたります。

延命治療によって命の尊厳を保てるのか。
疑問の声がこれまで多く上がってきました。

延命治療をせずに、できるだけ自分らしい状態で最期を迎えたいといった願いは、自然と生まれる感情でもあるでしょう。

看取り介護では、介護スタッフ・医師・看護スタッフら専門職が連携して、静かに自分らしい最期を迎えるための支援を行います。

ターミナルケアとの違い

終末期に行われる介護として、ターミナルケアや緩和ケアが挙げられますが、これらは看取り介護とは少し違っています。

ターミナルケアは終末期に積極的に行う看護・介護ケアを指すことに対して、看取り介護は、日常生活における生活支援を指します。

どちらも似ていますが、看取り介護は日常生活での生活支援が中心となって行われることが大きな特徴です。

緩和ケアとの違い

緩和ケアはご入居者・ご家族に生じるお身体や精神的な苦痛を軽減させるケアのことを指します。
緩和ケアは疾病を抱えながら生活をする方が取り入れることもあるため、必ずしも終末期など看取り介護で行われるケアではありません。

看取り介護と緩和ケアは、ケアがどのタイミングで行われるのかという点で違いがあります。

2.施設で行う看取り介護の基本

看取り介護のイメージ写真

介護施設で行われる看取り介護では、介護スタッフ・医師・看護スタッフが連携をとって、ご入居者とご家族の希望に寄り添ったサポートを行います。

ご入居者が本当に大事にしたいことは何か、家族はどのように送りだしたいのか、という観点を中心にお話をお聞きし、サポートする内容を相談します。

看取り介護の流れ

日々を過ごす中でだんだん食事がとれなくなってきたり、病状が回復しないと判断された際に看取り期へと移っていきます。

衰弱状態が進んでいたり、病状の回復が見込めないといった状況でご入居された場合は、はじめから看取り期として看取り介護を行います。

一般的には、以下のような流れで看取り介護を行われます。

医師の診断

看取り期に入ったという診断

インフォームドコンセント(IC)を行う

施設スタッフ・ご家族・医師の間で看取りについて意見交換をする

ケアプランを更新する

ICを踏まえて、ご入居者やご家族の願いを実現できるケアプランを更新する

看取り介護を行う

ご家族を含み、関係者一体となってご入居者へのケアを行う

一般的に看取り介護はこのような流れで実施されます。

インフォームドコンセントとは?

看取り介護では、インフォームドコンセント(IC)を行うことがあります。

介護施設で行われる看取り期におけるインフォームドコンセントとは、ご家族が、医師から病状の説明を受けたり、ご入居者のお身体の状況について理解を深め、看取り介護について話し合う場のことです。

ご入居者が本当に大切にしたいことや、ご家族の希望に寄り添ったお見送りをするためには、どのようなサポートが必要かを考えます。

インフォームドコンセントに出席する関係職種は施設によってさまざまですが、一般的には、ホーム長・ケアマネジャー・医師・看護スタッフが参加します。

このとき、施設によっては介護スタッフも参加することもあります。

介護スタッフは、ご入居者の一番近くで介護を行ってきたことから、施設での暮らしぶりをよく把握しています。

そのため「ご入居者が一番大切にしたいことは何か」を汲み取った、情報共有・発言・提案を行うことができます。

ソナーレでのインフォームドコンセントにも、可能な限り介護スタッフも参加してもらっています。

3.施設で行われる看取り介護の具体的なサポート内容

寄り添うターミナルケアのイメージ

どんな看取り介護を行ってもらえるかといった具体的なケアの中身は、施設によってさまざまです。

しかしながら、ご入居者・ご家族の希望に寄り添ってケアプランを作り、介護を行っていくという看取り介護の軸は、すべての施設が共通してもっています。

サポート内容

□身体ケア

お看取り期に入ってからも、ご本人の生活リズムや生活習慣が尊重された身体ケアを、これまでと変わらずに受けることができます。

ご入居者の状況に応じてケアプランを若干変更することもあります。
ケアの方法を工夫し、痛みや苦しみを感じさせない安楽な姿勢を保持できるケアを行います。

さらに、看取り介護に力を入れている施設では、ご入居者が好きだった味を楽しんでもらえるようなケアも積極的に行います。

例えば、ソナーレでは、好きな飲み物や食べ物の味を楽しめるように、口腔ケアで使用するスポンジに好きだったものを少しつける、といったケアを行うこともできます。

看取り期に入ると、お水が飲めなくなったり、お食事がとれなくなってしまいますが、ご入居者が大切にしたいことが何かを考えて実施される看取り介護だからこそ、このようなケアを行います。


□生活・精神ケア

看取り介護で受けられる生活・精神ケアの内容は、特に施設によってばらつきがあります。
視界の入るところに、ご家族の写真や記念品などご入居者が大切にしていたお品物を飾るといった精神的ケアが行われます。

そうした配慮に加えて、手厚い体制が整う施設では、生活・精神ケアにさらに力を入れて取り組みます。
コミュニケーションを一層積極的に取ること、ご本人が大切にしたい生活観・価値観に寄り添ったサポートを行うことが生活・精神ケアの特徴です。

聴覚は最期まで残る機能であるため、家族や関係者みんなで寄り添い、これまで以上にご入居者と密にコミュニケーションを取っていきます。

ソナーレではご本人が大切にしたい生活観や価値観に寄り添ったケアにも力を入れてきました。

たとえもう飲めなかったとしても、コーヒーが好きだったご入居者には、いつもと同じ豆で淹れたコーヒーを毎朝提供して香りを楽しんでもらったり、ご家族の声をいつでも聴けるように音声を録音したCDを流したり。

生活観や価値観に寄り添ったサポートも欠かさず行ってきました。

ご家族への支援内容

ご家族への不安に対しても施設がサポートします。
何をどうすればよいかわからない、苦しむ様子を見るのはとてもつらい。

そんなときはプロの施設スタッフに相談したり、話を聞いてもらいましょう。

また、経験豊富なスタッフが在籍していたり、看取り介護に力を入れている施設であれば、なおさら頼れる存在となります。

ご家族に悔いが残らないようにサポートしたい。
ご入居者とご家族が大事にしたいことをもとに、納得のいく看取り介護を行いたい。

看取り介護に想いをもったスタッフがソナーレにも多く在籍しています。

そうした意識がスタッフ間で共通されている施設では、ご家族の気持ちに寄り添った親身なサポートを受けることができるでしょう。

4.自身の考えにあったお看取りができる施設の探し方

介護記録の書き方のコツをイメージしたチェックリスト

施設の中では看取り介護がどのように行われているのか、という看取り介護の中身を中心にここまで説明させていただきました。

ここからは、看取り介護のできる施設を探すときのポイントを解説いたします。

まず注意しておきたいのが、近年は介護付き有料老人ホームのみならず、自立度の高い方が入居されることの多いサ高住でも、お看取り可能と告知する施設もよくあるということです。

こうした状況の中で、「お看取り可能という情報が施設紹介ページに載っていたから安心」と施設側の情報だけを鵜呑みにするのは避けたいところです。

施設側からお看取り可能といった説明を受けると安心してしまいがちですが、場合によっては、理想の看取り介護が受けられないという事態に陥ってしまうこともあります。

そんなギャップが生じてしまう原因をまずは解説いたします。

看取り介護で生まれるギャップ

看取り介護とは、生命が自然と枯れていく過程に対するケアともいわれます。

「自然に枯れていく」ということから、施設によっては医療的ケアが十分に提供できない環境であったとしても、看取り介護可能と告知することがあります。


看取り介護のなかで行われることのある医療的ケアとしては、例えば、痛みを緩和させるための医療用麻薬の投与が挙げられます。
これらはがんを患う方に対して行うことが特に多い医療的ケアです。

「もし激しい痛みを感じてしまう状況になったら、痛みを緩和させるケアを行ってもらいたい」

お看取りができると説明を受けていても、入居した施設の医療体制が十分に整備されていない場合は、痛みを緩和するケアが行ってもらうことができません。

看取り介護は、生命が自然に枯れていく過程に対するケアです。
医療的ケアが十分に提供できない環境でもお看取り可能と施設は告知できるため、状況によっては希望するケアを行ってもらえないという結果になってしまいます。

万一ご入居中に病気にかかって入院せざるを得なくなったという状況もイメージしてみるとよいでしょう。

手術の内容によってはその後の暮らしで、カテーテルの扱いや医療的ケアが必要になります。

こうしたケアに対応できない場合、入居していた施設に戻ることができません。
退院するには別の介護施設へ入居することになってしまい、お看取りまでできないということになってしまいます。

また、衰弱が進んでいくなかで、施設での暮らしを続けられなくなることもあります。
痰絡みが激しくなり、夜間での吸引対応が必要になった場合は24時間看護体制のある施設へ入居しなければなりません。

「看取り介護で行ってほしいことは何か。」
「病状に変化があったとき、施設にどのレベルの医療的ケアを望むのか。」
「医療的ケアが必要になってしまった場合でも、ずっと暮らし続けられる施設へ入居するのか」

ご本人の病状やご家族の希望によって、施設に求めるとよい医療的ケアの水準は異なりますので、施設を選ぶ際には注意が必要です。

【施設を選ぶ際のコツ】どんな看取りをしてきたか施設長に尋ねよう

施設が対応できる看取り介護との間にギャップが生じてしまう可能性のある中で、では、どうやって施設を選ぶとよいのでしょうか。

「痛みを緩和してもらえるケアを行ってほしかったのに…」
「お看取りも念頭において、施設探しを行ったはずなのに…」
「医療体制が整っていないので、看取りが進行するなかで退居しなければならない…」

こうしたギャップを解消するためには、実際にどんな看取りをしてきたか施設長に尋ねることが効果的です。

看取り介護は、その時になってみないとイメージできないことがありますので、事前に何を検討してみたらよいのかわからないのも無理ありません。

「どんな看取り介護の事例がありますか」と尋ねれば、看取り介護の具体的な内容を回答してもらうことができ、それが看取り介護について考えを深めるきっかけとなります。

体制の整う施設であれば、質の高い看取りを行ってきた事例や豊富な実績を具体的に教えてもらうことができるでしょう。

逆にそうではない施設の場合は、どんな看取りをしてきたかという質問につまづくこともあります。

事例を具体的に教えてもらうなかで、どんな対応ができるのか確認し、思い描く看取り介護を受けられる施設かどうか確認しましょう。

どんな看取り介護の事例がありますかと尋ねれば、施設が対応できる看取り介護の内容やイメージをもつこともできます。

そうした面でも、看取り介護の取り組みについて質問してみることは効果的です。
施設長へ気になることを質問してみましょう。

今のお身体の状態に対して必要なケアは何か、また将来起こりうる状況の変化も一緒に検討できるとさらに具体的な質問に踏み込むことができると思います。

5.少しでも看取りに対するイメージを深めて施設選びを行おう



「看取りへのイメージを持つ」ことは看取り介護について考えている方にとって、とても重要です。
元気で自立されている段階にある方は特に注意が必要です。

お看取り対応ができる施設に入ったつもりが、その時になると希望にそった看取り介護が実施されない、施設を退居しなければならないこともあります。

こうした事態をさけるために、少しでも看取り介護に対してイメージをもってみましょう。

施設との間に生まれやすいギャップを埋めるため、また理想のケアが受けられるのかどうか理解を深めるためにも、看取り介護にイメージをもつことは重要です。

最期をどのように過ごしたいか、そしてそのためにはどんな介護が必要なのか、まずはそこから考えて、看取り介護へのイメージをもって介護施設選びを行ってみましょう。

細井さん、海老原さん、槌井さん、本日はありがとうございました!

最後に

ココシニアでは、充実した看取り介護を提供できる施設も豊富に紹介しております。
取材を引き受けてくださったソナーレさんが運営する都内の施設も多数情報掲載しています。

ソナーレさんは看取り介護にも積極的に取り組んでおり、質の高い看取り介護を受けたい方にとっては、ぜひチェックしておきたい施設であります。

看取り介護への取り組みでは、ケアプランのほかにライフプランと呼ばれるソナーレ独自のより生活視点での計画を別途作成し、ご入居者の生活史や人生観が尊重された看取り介護を受けることができます。

このライフプランはライフマネージャーと呼ばれる生活視点でのアプローチを専門とする担当職種が中心に作成します。

施設によって看取り介護への取り組みは多種多様ですが、こうした取り組みによって、質の高い看取り介護をソナーレさんは提供しています。

今回の取材でも、看取り介護に力を入れているソナーレさんならではのエピソードを、多数お教えいただきました。

一都三県で運営されている、ソナーレさんの施設情報は以下からご確認いただけます。



その時になってみないとわからない看取り介護。

イメージをつかめないなかで施設探しを行うことは難しく、また受け入れ拒否にあってしまって、看取りができる介護施設や入居先がなかなか見つからないといったケースもよくあります。

そんなときは、ココシニアのアテンダント槌井さんに一度ご相談をください。
ご本⼈・ご家族の気持ちに寄り添い、わかりやすく情報をご提供させていただきます。

ココシニアのアテンダントについては以下のページで詳しく紹介しております。
ぜひこちらもご参考にしてください。

細井さんの写真

この記事の解説者

株式会社ライフケアデザイン 営業部長​

細井幹郎​ほそいみきお

2020年4月にライフケアデザイン営業部長として着任。
15年前より入居相談業務に携わり、同社の入居相談員9名を統括。ご入居検討者やご家族に深く寄り添う相談員の育成を目指す。

海老原さんの写真

この記事の解説者

株式会社ライフケアデザイン エリアマネージャー​

海老原信吾えびはらしんご

2017年11月大手介護事業者からソナーレのケアスタッフとして入社。
その後、ライフマネージャーを経て、2019年1月よりソナーレ祖師ヶ谷大蔵のホーム長に就任し、2020年4月よりエリアマネージャーとしてソナーレのサービスコンセプトである“Life Focus”の普及に努める。

槌井さんの写真

この記事の解説者

ココシニア アテンダント​

槌井渉​つちいわたる

2007年から介護施設の入居相談・紹介をはじめ、自らの目で約1,000件の施設を訪問。ココシニアのアテンダントとして、不安なことや、気になる点のご相談、施設の見学へのご同行を承っています。​

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