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槌井 渉

槌井 渉
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  • 高齢者の転倒原因を知る~たった一度の転倒が命に影響を及ぼすことも~

2021.02.16

高齢者の転倒原因を知る~たった一度の転倒が命に影響を及ぼすことも~

転倒する高齢者の画像

 

高齢になると、「つまずきやすい」「転びやすい」と感じることが増えたという人は多いことでしょう。

高齢者の転倒は大きな怪我につながりやすく、転倒や骨折が原因で要介護になったり、重い症状になると寝たきりの生活の生活を余儀なくされたりすることもあります。


転倒の原因にはどのようなものが多いのか、どのような場所で転倒しやすいのか、どうすれば予防できるのか、ここでしっかりと紹介しますので役立ててください。

1.高齢者の転倒の危険性と症状

高齢者の転倒事故は、若い人よりも大きな症状を残しやすい傾向にあります。

転倒は要介護の要因

内閣府の令和2年版高齢社会白書によると、65歳以上で介護が必要になった人の主な原因は下のようなものです(図1)。

図1

図1 65歳の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因
(出所「令和2年版高齢社会白書」内閣府)
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_2_2.html

「骨折・転倒」が要介護の原因になった人の割合は「脳血管疾患(脳卒中)」15.1%、「高齢による衰弱」13.8%に次いで多い12.5%です。また、女性の方が多いこともわかります。

単なるけがでは済まない危険性があるのです。

寝たきり状態になる可能性も

高齢者の骨は若い人に比べてもろくなっています。わずかな力で骨折し、骨折の治りが遅いのも特徴です。治療が終わるまでは歩けない、歩きにくい状態が長く続きます。

また、転倒に対する恐怖心自分は歩けなくなった、と感じてしまい活動範囲が狭くなってしまう、という心理的な影響もあり、そのまま寝たきりになってしまうこともあります。そうしてさらに体力が低下する、という悪循環に陥りかねません。

このようにして閉じこもってしまうと、社会生活にも大きな支障をきたしてしまいます。

高齢者の転倒には死亡例も

また、死亡例も出ており、消費者庁によると、高齢になればなるほどその人数も増えています(図2)。

図2

図2 高齢者の「不慮の事故」による人口10万人あたりの死亡者数
(出所「高齢者の事故の状況について」消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_009/pdf/caution_009_180912_0002.pdfp4

転倒の原因を知り、対策をしておきたいところです。

2.高齢者が起こす転倒の原因

高齢者が転倒を起こすのには、大きく分けて2つの要因があります。

身体的な原因

身体的な要因として多いのは、「ロコモティブシンドローム」という状態です。

体の運動器(=脳、骨、筋肉、関節、脊髄、神経)は各部位が連動して体を動かしていますが、どこかひとつ具合が悪くなるだけで、体の動きに影響を与えてしまいます。
運動器の障害のために移動機能が低下した状態をロコモティブシンドロームといいますが、転倒を起こしやすい状態を総称しています。

ロコモティブシンドロームになる原因は、高齢化に伴う以下の要素です。

  • ・バランス能力、歩行能力の低下(運動器不安定症)
  • ・筋肉量の減少、筋力の低下(サルコペニア)
  • ・柔軟性の低下、関節可動域の制限、関節などの痛み、運動不足、痩せすぎや肥満

環境的な原因

また、家の中の家具の配置などの環境も、転倒の原因になります。

段差のあるところはもちろんですが、床にものが転がっていたり、通り道に電化製品のコードがあると、それらに気づくことが遅れてつまずいて転倒したりする、といったこともあります。

3.転倒には起こしやすい場所がある

高齢者の転倒は、意外な場所で多く発生しています。

転倒のうち48%が「自宅」で起きている

消費者庁に医療ネットワーク事業から寄せられた転倒事故の情報によると、転倒の場所としては「自宅」が最も多く、48%にのぼっています(図3)。

図3

図3 65歳以上の高齢者の転倒事故の発生場所
(出所「10月10日は「転倒予防の日」、高齢者の転倒事故に注意しましょう!」消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_040/assets/consumer_safety_cms204_201008_01.pdfp2

住み慣れている場所での転倒が多いのです。具体的に自宅のどのような場所なのかをみていきましょう。

室内の転倒しやすい場所

経済産業省の資料によると、自宅内での「転ぶ」事故の発生場所として下のようなものが挙げられています(図4)。

  1位 2位 3位 4位 5位
事故発生場所 居室・寝室 玄関・勝手口 廊下・縁側 トイレ・洗面所 台所・調理場・ダイニング
救急搬送人員 22,282人 3,212人 2,252人 1,029人 834人

図4 高齢者の「ころぶ」事故の発生場所上位
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200325002/20200325002-2.pdfp17

また、「落ちる」事故も多く発生しています(図5)。

  1位 2位 3位 4位 5位
事故発生場所 階段 ベッド 椅子 脚立・踏み台・足場 エスカレーター
救急搬送人員 3,349人 1,075人 460人 400人 254人

図5高齢者の 「落ちる」事故の発生場所上位
(出所「高齢者の生活機能変化に配慮した安全に関するユニバーサルデザインの実現に向けて」経済産業省)
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200325002/20200325002-2.pdfp17

浴室は床が濡れていて滑りやすい場所ですし、ベッドから起き上がろうとしてバランスを崩したり、また、室内に強いてあるカーペット、布団の上に乗った時に、カーペットやラグごと滑ってしまったりする、といった事故もあります。

4.高齢者の転倒を予防するためには

高齢者の転倒事故が多い自宅では、予防策をとっておきましょう。

居住スペースの整備など環境面への配慮

まず、環境面での配慮です。
先に挙げた通り、床につまずきやすいものや電化製品のコードを置かないようにすることが重要です。他にはこのようなものがあります。

  • ・玄関の上がりかまちが高い場合は、台や手すりを設置する。
  • ・幅の狭い廊下にはものを置かないようにする。
  • ・床が滑りやすい場合は、滑り止めのついた靴下をはくなど工夫する。
  • ・階段の段差はよく見えるように、色のついた滑り止めのテープなどを貼る。
  • ・トイレや浴室で便座や浴槽の高さが合わない時は、手すりをつけたりすのこなどで高さを調節したりする。

筋力とバランス感覚を鍛えるなど身体面への配慮

もちろん、基本となる運動器の機能を衰えさせないことも重要です。

日本整形外科学会が、ロコモティブシンドロームの説明、自己チェックや防止のための運動を紹介したパンフレットを発行しています*1。参考にしてください。

5.まとめ

今回の記事では転倒の危険性と原因について解説しました。

寝たきりの状態や場合によっては死をもたらす可能性のある高齢者の転倒。
そこで大切なことは、身体面と環境面への配慮から転倒予防を行うこと。

身体面への配慮として重要な筋力とバランス感覚のトレーニングでは、日常に運動を取りいれることが重要です。

ぜひ、以下の記事も参考にしてみてください!

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