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槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

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のむら ふじこ

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  • 脳梗塞になった高齢者の回復見込みは?適切なリハビリ方法を解説いたします。

2021.12.17

脳梗塞になった高齢者の回復見込みは?適切なリハビリ方法を解説いたします。

脳梗塞の後遺症とリハビリを行う高齢男性の写真

高齢者が脳梗塞になって入院すると、回復に時間を要します。

「退院後にどのようなリハビリを行えば回復するのか知りたい」
「回復の見込みが低いと診断され、どう対応すれば良いのかわからない」

退院後の生活に不安を抱えるかたも多いでしょう。
しかし、適切なリハビリによって脳梗塞の後遺症を緩和できる可能性があります。

回復見込みが低いと診断された場合も諦める必要はありません。
リハビリによって回復し、自立に繋がった事例も紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

1.適切にリハビリを行えば回復見込みは高まる

リハビリによって運動機能の改善や筋力アップを促すことで、回復の見込みが高まるでしょう。
しかし適切なリハビリが行われなかった場合、脳梗塞は寝たきりの原因になります。

2019年の国民生活基礎調査によれば「要介護度4・5」になった原因の第1位は脳卒中です。
「要介護度4・5」とは、日常生活のほとんどすべてに介護が必要な状態をいいます。
脳卒中は「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」を指し、そのうち最も多く起こるのが脳梗塞です。

脳梗塞が寝たきり状態を引き起こしやすい理由は、長期間のベッド生活にあります。
臥床時間が長くなると、脳梗塞そのものに加え、関節拘縮や筋萎縮といった運動障がいが加わります。

医師の指示のもと早い段階でリハビリを開始し、運動機能の低下を防ぐことが回復のポイントです。

回復見込みが少ないと診断された場合も、落ち着いて対応しましょう。
適切なリハビリを行うことで、脳梗塞の後遺症が緩和し、回復に至ったケースがあります。

ここから紹介するのは病状の経過に応じたリハビリ内容です。
病状の経過によってリハビリ内容は異なりますので、まずはご一読いただき、ご本人がどのフェーズにあるのか把握しましょう。 

参考:「2019年 国民生活基礎調査の概況 介護の状況」厚生労働省

2.脳梗塞とフェーズごとのリハビリの種類

家族と住める老人ホームのイメージ写真

脳梗塞の後遺症に対するリハビリは「急性期」「回復期」「生活期」の順に進めていきます。
フェーズが移行する理由は、それぞれの時期でリハビリの目的が異なるためです。

時期に合わせて効果的なリハビリを行うことで後遺症のリスクを緩和できます。
それでは「急性期」「回復期」「生活期」のリハビリについて詳しく見ていきましょう。 

急性期

急性期のリハビリは、脳梗塞の治療と並行して行われます。

時期 脳梗塞発症後2週間~1か月まで
場所 医療機関(脳神経科など)
目的 早期離床、寝たきり防止
内容 ・座位、立位、歩行など体を動かす訓練を治療と並行して行う
・患者の状態に合わせたリハビリを行い、筋萎縮や関節拘縮を防ぐ


入院して数日後から行われるリハビリは、体の回復状況に合わせた負荷の少ない訓練です。
脳梗塞は脳の血管が詰まる疾患ですので、手足そのものは健康な状態といえます。

治療の早い段階でリハビリを取り入れることで、寝たきり防止と後遺症の軽減に繋がります。
しかし、脳梗塞の治療が優先されるのが急性期です。

個々の体力や回復状況に合わせてリハビリが実施されるため、医師や看護師の指示に従いましょう。

回復期

回復期のリハビリは、急性期リハビリのあとに行われます。

時期 脳梗塞発症後6か月まで
場所 医療機関(リハビリ病院・リハビリ病棟・リハビリ外来)
目的 上下肢の機能改善、日常生活動作の自立、高次脳機能障がいなどの機能改善
内容 医師・看護師・介護士・医療ソーシャルワーカー・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった専門家によるチームアプローチ


急性期を脱して症状が落ち着いた高齢者は、リハビリ専門の病院や病棟に移り、回復期リハビリを開始します。
予後が良い場合、自宅からリハビリ外来に通う場合もあるでしょう。

回復期のリハビリ内容は、社会復帰を目指した機能訓練、食事や排せつの自立といった実践的な内容です。
時間は1日最大3時間、期間は150日間まで行えることが医療保険で定められています。

ただし、高次脳機能障害 をともなう場合のリハビリは180日間です。

生活期

生活期のリハビリは医療保険の適用外になるため、介護保険などを用いて在宅や施設で行われます。

時期 脳梗塞発症後6か月目以降
場所 医療機関(リハビリ外来)、自宅(訪問リハビリ)、介護施設(通所リハビリ・入所)
目的 筋力・体力の維持
内容 回復期リハビリで獲得した身体機能の低下を防ぎ、社会参加を含め個々の生活に応じたリハビリを行う


生活期のリハビリが大切な理由は、退院によって環境が変わるためです。
設備やサポート体制が整った病院では自立した生活が送れていても、環境が変わると同じようにできるとは限りません。

生活期のリハビリを行うことで、退院後の環境で過ごすために必要な動作を維持・獲得できるのです。

また、後遺症の状態によっては急性期・回復期のリハビリだけで十分とはいえません。
生活期リハビリを受けることで身体機能を維持し、それまでできなかったことができるようになったケースもあります。

3.脳梗塞の回復見込みの参考例

歩けない高齢者と歩行介助を行うスタッフの写真

回復見込みが少ないと診断された高齢者も諦める必要はありません。
脳梗塞後のリハビリによって身体機能が向上した事例を紹介します。

要梗塞発症後に歩行できなかった高齢者が劇的に回復した事例

リハビリ前 ・急性期に20日間入院・治療
・右片麻痺、失語症あり
・排せつ、着替え、移乗、移動など日常生活動作のほとんどに介助が必要
・言葉の理解や表出に介助が必要
目標 60年近く茶道の先生だったため退院後もお茶を続けたい
リハビリ内容 ・下肢装具を使用した歩行訓練
・トレーニングマシンにより、麻痺していない側や体幹の筋力を強化
・下肢の電気治療
リハビリ後 ・下肢装具なしで杖歩行が可能になる
・歩行によって脳への血流が増加し言葉が出やすくなる
・正座ができ、茶道に必要な動きが可能になる


Aさんはリハビリ前、ほとんど寝たきりの状態で、コミュニケーションも困難でした。
Aさんのリハビリは、開始~約2週間目・約2か月目・約3か月目で訓練メニューを変えています。

状態に合わせたリハビリを実施することで、杖歩行できるまでに回復しました。
失語症も改善に向かい、日常会話が可能になっています。

Aさんの劇的な回復は「茶道を続けるために正座をしたい」という意欲があったためでしょう。
リハビリは長期にわたるため、リハビリスタッフとご本人・ご家族が目標を共有し、意欲を持って取り組むことが大切です。

脳梗塞の後遺症と糖尿病の合併症により車椅子生活だった高齢者が自立した事例

リハビリ前 ・車椅子中心の生活
・排せつ、着替え、整容、移乗、入浴など一部介助が必要
・歩行できない
・糖尿病による腎不全や網膜症を合併
目標 できるだけ自立した在宅生活を送りたい
リハビリ内容 ・立ち上がり動作の介助負担軽減と、自立に向けたリハビリ
・麻痺側手足の浮腫(むくみ)の改善
・糖尿病のため塩分・水分・糖分の管理指導
リハビリ後 ・室内の杖歩行が可能になる
・着替えと入浴は一部介助、移動は見守り
・立ったり座ったりする動作や車椅子への移乗が自立
・麻痺側の浮腫(むくみ)が改善し、腕の動きがスムーズになる


Bさんは回復期リハビリを終えたあと肺炎を発症したため、生活期リハビリを開始するまでに数か月間のブランクがありました。
糖尿病による合併症もあり、運動量が過剰にならないように週1回のリハビリから開始しています。

リハビリを開始して2か月、体力がついてきた頃にリハビリの頻度を増やし、浮腫(むくみ)の改善や食事のコントロールを含めたサポートが行われました。

車椅子中心の生活だったBさんはリハビリの結果、杖歩行が可能になっています。
リハビリスタッフとご本人・ご家族が連携を取り、体の状態に合わせたケアを一緒に行った結果です。

脳梗塞後に別の疾患によって状態が悪化しても、適切なリハビリを行えば回復の見込みがあります。

4.脳梗塞の回復へ向けて老人ホームへ入居するメリット

老人ホームでリハビリを行う高齢者と介護士

脳梗塞の回復を目指すならば、リハビリを積極的に行う老人ホームに入居する方法がおすすめです。
在宅の場合、ご本人やご家族だけの環境では限界があります。

施設ならば専門家によるサポートのもと、ご本人に適したリハビリを行い、機能回復・社会復帰を果たせるでしょう。
ここからは老人ホームでリハビリを行うメリットを紹介します。

専門家チームによるサポートが受けられる 

リハビリに力を入れる施設では、専門職がチームを組んでサポートします。

リハビリの専門職である理学療法士・作業療法士・言語聴覚士。
医療のプロとして勤める医師・看護師。日々の生活で関わる介護スタッフ・生活相談員。栄養管理を行う栄養士。

それぞれの分野の専門家が一願となって支援にあたります。
リハビリの時間だけではなく、ご入居者が安全に自立した日々を送れるよう生活全般をサポートするため、回復見込みが高まるのです。

設備が整っている

老人ホームならば、大型のリハビリ機器を利用できます。
リハビリでは筋力や関節可動域の維持向上が重要です。

トレーニングマシンを利用したほうが効率良く訓練が進む場合もあるでしょう。
しかし、リハビリ機器が大きい場合は個人宅に持ち込こめません。

リハビリに力を入れる老人ホームは専用のトレーニングルームやマシンを備えている施設が多くあります。
必要に応じて設備を利用できるのが施設のメリットです。

緊急時に対応してもらえる

体調が急変しやすい夜間でも老人ホームならば対応可能です。
在宅の場合、かかりつけ医の休診日に急変すると、状況がわかる専門家がいない恐れがあります。

入所施設ならば、スタッフがご入居者の様子を理解しているため、すぐに対応できるのです。
老人ホームの場合、在宅と比べて緊急時の対応が格段に早くなります。

合併症を発症している高齢者は特に体調が急変しやすい傾向です。
日頃から食事や服薬をコントロールし、症状を安定させる必要も出てくるでしょう。

老人ホームによっては栄養士や薬剤師がいますから、安心して管理を任せられます。

5.まとめ

老人ホームの居室で手を取り合う高齢女性と介護スタッフの写真

脳梗塞になっても、リハビリを続けることで回復が見込まれます。
回復のためには高齢者の状態に合わせた適切なリハビリを行うことが重要です。

ココシニアでは、質の高いリハビリを受けられる老人ホームを数多く扱っています。
リハビリに特化した施設にご興味があるかたは、ぜひお気軽にご相談ください。

施設ごとのリハビリ実績や、在籍するリハビリ専門職、受けられるリハビリの種類などわかりやすくお伝えいたします。

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