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槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

介護施設の⼊居相談歴10年以上の経験があります。
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野村 富⼠⼦
のむら ふじこ

有料⽼⼈ホームの介護現場でヘルパーとして勤務経験あり。
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現場で聞いてきたご本⼈やご家族からの要望や不安の声、そして感謝の⾔葉。今もこの声を思い出しながら、お客様に安⼼してお過ごしいただけるよう、その⽅に合った施設をご提案しています。

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2021.05.31

自分史の書き方・作り方 人生を振り返ることの効果とは?

写真を眺める車いすにのった高齢男性

自分の生涯を形にして残すことができる自分史。
作ることによって得られるメリットも多く、近年注目が集まっています。

しかし自分史とは具体的にどんなもので、どうやって作るのか、今ひとつイメージがつかめない。
今回は自分史とはなにか、作り方のヒントも含め詳しくご紹介します。

自分史とはどういうもの? 何のために書く?


自分史を書いている高齢女性

自分史とは、自分のたどってきた人生を振り返り、さまざまな方法でまとめたものです。
自分たちの時間が持てるようになった高齢者の間で、ひそかに人気を呼んでいます。

自分史には作り方や表現方法に決まりはありません。
偉人の自叙伝のように文章にまとめたものが一般的ですが、映像や写真など方法は自由です。



作成する意味、メリットは?


自分史づくりが人気な理由、自分の人生をまとめる意味やメリットはどのあたりにあるのでしょうか。

  • ・生きてきた証を残せる
    人生は十人いれば十通り、全てがオリジナルなもの。自分史を作れば家族や子孫、友人を含めた社会に対して、生きた痕跡を残し、後世に伝えることができます。その経験や知識は、後世の人から見ればその時代の暮らしや出来事を知る貴重な資料になるかもしれません。

    ・自分自身の再発見、自尊心が高まる
    改めて、過去の出来事を見つめなおすことで、その都度何を大切にしてきたのか、自身の考え方、こだわりなど、客観的な視点で振り返ることで、新たな気づきがあることも。また苦労したり、辛かったりしたことも、何とか乗り越え、ここまでがんばってきた自分を、誇らしく思えるに違いありません。

    ・生きがいが見つかる
    昔好きだったものや得意なことを振り返り、また始めてみようと思えたり、やりたかったけれどまだ成し遂げていない新たな目標などが見つかったりすることがあります。最後の時を迎えるまでに、やりたいこと、続けていきたいこと。振り返ることで、これからの人生を楽しむきっかけにもなるのです。

    ・コミュニケーションが深まる
    自分史作りは、親しい人たちと思い出や将来のことを話し合うきっかけにもなります。同じ時をともに過ごした家族や友人と話をすることで思い出すこともあるかもしれません。共通の思い出話の中に、他の人から見た自分の姿も見えるかもしれません。そして、読んでくれた人に自分という人間を知ってもらえます。

    ・脳が活性化する
    自分史を作る過程は、いろいろなことを思い出したり考えたりと脳を働かせます。脳を積極的に働かせることは、認知症の予防にも役立ちます。さらにそれを何らかの形にまとめることで、脳のみならず、体も動かして行動することになり、一石二鳥です。

いつ作る? 自分を振り返るのに適した時期は


高齢になってから作るものというイメージがあるかもしれませんが、若いうちに自分史を作ることにもメリットがあります。
自分史を作ることで自分をより理解し、これからの生き方を考えるきっかけになるからです。
実際、自分史を作ることは、就職活動の場などでも活用されています。

自分史を終活の一環として取り組む場合、年齢としては50代後半から60代から始めるのが良いでしょう。
子も独立し、仕事などもそろそろ引退を考える頃です。
いままでの人生を振り返り、第二の人生をどう歩むのかを考えるきっかけになります。

自分史は人生の棚卸しです。
年齢にこだわるのではなく、自分の生きてきた証を残したいと考えたとき、これから何をしたいかを考える機会などに、作成してみるのが良いかもしれません。

自分史を作るのは回想法と同じ効果がある?


古いアルバムの写真

自分史を作るメリットに、自尊心の向上、脳の活性化を上げましたが、実際に人生の出来事を振り返り、認知症予防や、進行抑制につながる、回想法と呼ばれる心理療法があります。



回想法とは? その定義と効果


回想法とは、過去の経験や思い出を話しあうことで精神を安定させる、アメリカの精神科医ロバート・バトラー提唱の心理療法のこと。

昔の体験や思い出を振り返り、自ら語る、あるいはグループで楽しくおしゃべりすることで脳が活性化し、認知機能の改善も期待できるとされています。

さらに懐かしいことや楽しかった記憶がよみがえることで、穏やかな気持ちになり、自信や明るさを取り戻す効果があるのです。



回想法のやり方


回想法を行うには、本人が使っていたものや写真を見せるなど、話す人が話しやすいテーマや話題を提供します。
また学生時代など、時代を限定すると思い出しやすく効果的です。

また塗り絵などと合わせて行う方法もあります。
ザリガニ釣りやひな祭りなど、懐かしい遊びや行事などのイラストに色を塗ることで、記憶を呼び起こすのです。
塗り絵は絵を描くのが苦手な人でも作品を完成させられるので、誰でも楽しみながら行なえます。



高齢者施設でのレクリエーションとしても


回想法は一人で行う「個人回想法」と高齢者施設等で行われる「グループ回想法」があります。
グループ回想法では、当時、流行した歌をみんなで歌ったり、共通の経験がある人同士で思い出を語り合ったりします。
ものの名前を当てるなど、クイズ形式で行う方法も。

回想法で人生を振り返り、思い出したことを話したり、書き残したりすることは、自信を取り戻し、認知症予防にもつながるものとして、医療・介護の現場に広く取り入れられています。

目指す自分史の形は?


自分史の方法に関するイメージ

では、実際に自分史を作るステップを考えていきましょう。
最初に決めるべきは、どんな形にまとめたいかです。
それぞれの方法の特徴を見ながら、自分が目指す自分史の形を考えましょう。



簡単・手軽・アプリやテンプレートも豊富な、年表形式


年表形式は、時系列でまとめられるので、思い出や転機になった事柄が一目でわかります。
無料でダウンロードできるテンプレートなども多く、項目を入力するだけで、短時間で手軽にまとめられます。

ただ形式が決まっているので、自由度は低いのがデメリットです。



個性が出しやすい、アルバム形式


思い出の写真や動画とともに振り返ることができるアルバム形式。
最近ではプリントされた写真をデジタル化したり、選択したフォトデータで、簡単にフォトブックやDVDなどにまとめてくれるサービスもあります。

一方で、プリントアウトした写真を分類し、年月や自身の年齢、当時の思いをつづったコメントカードを付けたり、デコレーションして作る手作り感のあるものも
いずれも文章を書くのが苦手な人でもとっつきやすく、写真で当時を思い返しやすい、人気の形式です。



市販の本に書き込む、ワークブック形式


自分史に関連する書籍は多く販売されていて、中には書き込むだけで、自分史が作れるようになっているワークブック形式のものが多くあります。
年ごとのニュースなどが載っているものもあり、時代考証がしやすく、記入スペースに書き込むだけで、手軽に自分史ができあがります。

しかし書き込めるスペースは限られているので、エピソードが多いと書ききれないこともあります。



手書きで原稿用紙やノートにまとめる


作文が得意な人で、手書きにこだわりたいかたはノートや原稿用紙などに書いてみるのも良いでしょう。
エピソードのボリュームや写真の添付なども自由に作れます。
時間をしっかりかけて、自分なりに納得のいくものに仕上げたいかたにおすすめです。

ただし手書きは、スマホやパソコンと違い、やり直しが難しいので、最初にしっかり構成を考える必要があります。
あとから付け足しなどは難しくなってしまうこともあるので、事前に構成をしっかり練っておくことが大切です。



プロの力を借りる


自分で作るのは難しそう、という人はプロのライターや業者に頼んで作成する方法もあります。
取材やインタビューを受けて、エピソードを伝えていきます。

難点はお金がかかることです。
また思い通りの仕上がりにするためには打ち合わせや調整作業が必要で、時間がかかることもあります。



本・書籍形式で自費出版する 自分史図書館に献本


最後は、まとめあげた自分史を自費出版して、本にする形式です。
本格的な、自分が主人公の伝記として、一代記として、自分の歩んできた時間や道を、自分の言葉で自由に、広く伝えられるところが魅力です。

家族や友人に残すだけでなく、「自分史図書館」に寄贈するのも良いでしょう。
住んでいる地域の歴史などとともに、時代を生きた貴重な記録として後世に残すことができます。

自分史の書き方 書き出し方

 

0.まとめ方
を決める
年表形式 アルバム
形式
ワークブック
形式
ノート
(手書き)
オリジナル
書籍
1.年表を作る
2.写真やエピソードを整理する  
3.構成を作る  
4.執筆・短文      
5.執筆・長文      
6.印刷・製本する      


自分史のゴールが決まったら、書き始めましょう。
アプリや定型書き込み式のものは、思いついたところから、書いていっても良いのですが、オリジナルで作成する場合は、途中で頓挫しないための手順があります。参考にしてみてください。



0.まとめ方、自分史の形を決める


先に述べたような特徴や、かけられる時間、目標を考えて、どんな形式の自分史にまとめるかを決めます。



1.年表を作る


次に人生に起きたことを整理するために年表を作りましょう。
生まれてからいままでどんな経験をしたか、思い出せる範囲で書き出していきます。
就職や結婚はもちろん、失恋などの悲しいできごとや些細な思い出まで、さまざまなことを書き出しましょう。

その年に起きたニュースなどは、インターネットで検索して出てきます。
例えば、NHKの「回想法ライブラリー」の「自分史年表」では、自分の年齢を入力すると、自分が何歳の時に大きな事件やニュースがあったのかがわかります。

<年表例>

19XX年X月X日  誕生
午前8時20分頃、誕生。最初泣き声が小さく心配したが、勢いよく母乳を飲んで安心したと母は言っていた。

19XX年X月X日  小学校に入学
クラスは1年A組。最初に友達になったのは山田さん。

19XX年X月X日  書道のコンクールで表彰される
書道のコンクールで金賞を受賞し、生まれて初めての表彰状を受け取る。

19XX年X月X日  高校に入学
第一志望だった県立高校に合格。クラブはテニス部。

19XX年X月X日  初恋
憧れの長谷川さんと席が隣になり、仲良くなる。初恋だった。

19XX年X月X日  就職
営業職。仕事は大変だったがやりがいがあった。同時に独り暮らしを始める。



2.写真やエピソードを整理する


結婚や出産など、エピソードの多いものはどれか目処をつけます。
写真が多いできごとは、それだけ詳しく書くことができます。

エピソードが思い浮かばない場合は、家族や同年代の友人に聞いてみるのも良いでしょう。
逆に写真があまりない年は、その年にどんなニュースがあり、その時に感じたことなどを思い返すのも良いかもしれません。



3.全体の構成を考える


何歳くらいからエピソードが増えそうか、エピソード量にムラがあるかを確認し、バランスを考えましょう。
また自身のこれまでや思い出のほかに、家系図などを入れるのか、これからのこと、今後の目標を書くかなど、全体の構成を考えていきます。



4.エピソードをもとに書き始める(短文)


それぞれのエピソードをもとに、残しておきたい記録や、感じたことなどを書いていきましょう。
まずはコンパクトにコメントを書くのが良いでしょう。
アルバム形式や、ワークブック形式であれば、こうしたコメントをまとめていきます。



5.エピソードをもとに書き始める(長文)


ノートに自由に書く、あるいは書籍にまとめたい場合は、思い入れの深いできごとや、伝えたいメッセージを、全体のバランスを考えながら膨らませていきましょう。
そのとき、エピソードごとに見出しを付けると、読みやすく、内容が伝わりやすくなります。



6.印刷・製本する


アルバム形式を目指すなら、必要な写真やエピソードをプリントアウトして、アルバムにレイアウトします。
オリジナルの書籍形式にまとめるなら、プリンターなどで印刷し、製本します。

せっかくの力作なら、自費出版サービスなどを利用するのもおすすめです。
入稿する場合は、指定されたフォーマットなどにまとめます。
チェックや修正など、柔軟な対応をしてくれるサービスを選ぶと良いでしょう。

これからも続く自分史


出来上がった自分史は、ぜひ折に触れて、自分でも読んで振り返ることをおすすめします。
自分を見つめ直し、老後を豊かなものにするヒントが見つかるかもしれません。

自分史はそこで終わりではありません。
その後も続く自分史。
できれば、まとめた後の未来に向けた部分も残しておきたいものです。
こうなっていたい、こんなことをやりたい、という目標を掲げておき、更新していきましょう。
自分史は一度書いて終わりではなく、生きている限り続きがあるのです。
最後の最後まで、自分の人生を生ききることの大切さを、自分史を作ることで感じられるかもしれません。

あなたも、今すぐ始めてみませんか?

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