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槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

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野村 富⼠⼦
のむら ふじこ

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2021.12.10

家族が脳梗塞になったら?必要な手続きをご紹介します。

脳梗塞になった家族の書類手続きを行う女性の写真

家族が脳梗塞になると、さまざまな手続きが必要になります。

「脳梗塞の後遺症があるとき、今後の生活のためにどのような手続きをすればいいのか」
「家族が障害者手帳や介護保険の認定を受けるとメリットがあるだろうか」
「障害年金を受け取れるだろうか」

手続きが多い上、初めての申請に戸惑うことも多いでしょう。

脳梗塞によって勤め先を長く休むときや後遺症があるときは、必要な手続きを確認しておきましょう。
手続きによって手当や福祉サービスを受けられるため、メリットが大きいのです。

こちらの記事では、家族が脳梗塞になったときの手続きをわかりやすく解説しています。
必要な手続きを理解することで、安心してリハビリや退院後の生活に移行できるでしょう。

1.身体障害者手帳を申請する

身体障害者手帳を所持しているとさまざまなメリットがあります。
医療費や車椅子の助成、住宅改修の補助金、税の軽減、障害福祉サービスなどの利用が可能です。

脳梗塞の後遺症が身体障害に該当すると診断された場合、身体障害者手帳を申請しましょう。

身体障害者手帳を申請する時期は、脳梗塞を発症してから6か月目以降です。
身体障害者とは障害が永続する状態をいうため、申請時期が早すぎると身体障害者手帳の1~6級の等級に該当しません。
脳梗塞を発症して6か月目以降に後遺症がある場合、身体障害者手帳を取得できる可能性があります。

それでは身体障害者手帳の申請から交付までの流れを見ていきましょう。

相談(市区町村の障害窓口)

市区町村の障害窓口に身体障害者手帳を申請したいことを伝えます。
必要な手続きの説明を受け、書類を受け取りましょう。

診断書の依頼(身体障害者手帳の診断書を書ける指定医)

身体障害者福祉法第15条第1項に規定する「指定医」が診断書を書きます。
近くの病院に指定医がいるか知りたいときは市区町村の窓口にお尋ねください。
診断書の作成にかかった費用は市区町村で助成してもらえる場合があります。
詳細は市区町村の窓口にご確認ください。

身体障害者手帳の申請(市区町村の障害窓口)

必要な書類を市区町村の窓口へ持っていき、申請しましょう。
必要書類は市区町村によって異なりますが、以下が必要になることが多いです。
・身体障害者手帳申請書
・指定医による診断書
・1年以内の写真(身体障害者手帳に貼るもの)
・印鑑

身体障害者手帳の交付(市区町村の障害窓口)

手帳交付までに約1か月~2か月ほどかかります。
交付が決定すると、市区町村から連絡が来ますので手帳を受け取りましょう。
窓口で受給できる障害サービスの説明を受けてください。


発症して約6か月後は、リハビリを行なっている時期です。
リハビリ病院の医師やかかりつけ医が身体障害者手帳の診断書を書ける「指定医」だと、手帳申請のために病院を探さなくても良いので手続きが楽になります。

可能であれば、脳梗塞後の病院・診療所選びは指定医のいるところがおすすめです。

ここからは障害者手帳を持っているメリットについて解説します。
特に「重度障害医療」と「障害者控除」は脳梗塞後の生活に関わる重要な制度ですので、是非ご一読ください。

重度障害医療とは

身体障害者手帳1~3級のかたは医療費が無料、もしくは定額になります。
脳梗塞に関わる医療費だけでなく、内科・外科・眼科・歯科などすべての治療における医療費が無料です。

重度障害医療に該当する場合、申請は市区町村の窓口で手帳交付の際に行います。
なお、重度障害医療は所得が多い場合、利用できません。

所得制限の詳細や重度障害医療に該当する等級は自治体ごとに異なりますので、市区町村の障害窓口にご確認ください。

障害者控除とは

身体障害者手帳を持っている場合、税金が安くなります。
控除とは、課税対象になる所得から一定の金額を除外することです。

身体障害者手帳を持っていると「障害者控除」により、所得から一定額が差し引かれるため、税負担が軽くなります。
障害者控除は、障害のあるご本人だけでなく、配偶者・扶養親族が身体障害者手帳を持っている場合も対象です。

障害者控除によって所得から差し引かれる金額は以下になります。

障害者 27万円
特別障害者(*1) 40万円
・ 同居特別障害者(*2) 75万円


*1 特別障害者とは、身体障害者手帳の等級が1級または2級のかた
*2 同居特別障害者とは、同じ家計で暮らしている配偶者や扶養親族と同居している特別障害者

上記は所得税の障害者控除ですが、住民税・相続税・譲与税といった各種税金も、障害者控除によって軽減されます。

参考:障害者と税 国税庁

2.障害年金を申請する

マネープランを検討する夫婦

脳梗塞による後遺症が重度の場合、障害年金が受給できます。
年金額は等級によって異なりますが、額面が大きいため生活の助けになるでしょう。

障害年金の受給対象者は、以下になります。

・ 65歳未満で、国民年金もしくは厚生年金に加入しているかた
・ 65歳以上で、働いているため厚生年金に加入しているかた


会社に勤めていない65歳以上のかたは、障害年金の対象になりません。

障害年金を受給するためには「障害認定日」に一定以上の等級になっている必要があります。

障害認定日とは、障害の原因となった疾病やケガの初診日から1年6か月以上が経過した日です。
ただし脳梗塞の場合、1年6か月以内でも障害認定日にできます(*1)。
*1 初診日から6か月目以降にそれ以上の回復がないと診断された場合


なお、障害年金の等級と身体障害者手帳の等級は認定基準が異なるため、それぞれ手続きが必要です。

障害年金の申請から受給までの流れを以下でご説明します。

相談(市区町村の年金窓口または年金事務所・年金センター)

国民年金のかたは「障害基礎年金」ですので、市区町村の年金窓口で相談します。
厚生年金のかたは「障害厚生年金」ですので、年金事務所もしくは年金センターが窓口です。
障害年金を申請したいことを伝えましょう。
必要な手続きの説明を受け、書類を受け取ります。

受診状況等証明書を依頼(脳梗塞になって初めて受診した病院)

障害年金を受給するためには「初診日」を確認する必要があります。
初診日は、脳梗塞になって初めて受診した日です。
脳梗塞の診療を受けた最初の病院に「受診状況等証明書」を作成してもらい、初診日を証明します。
なお、発症してから現在まで同じ病院にかかっている場合「医師による診断書」で初診日を証明できるため受診状況等証明書は必要ありません。

保険料納付要件の確認(年金事務所・年金センター)

初診日が分かったあとは、次のいずれかの保険料納付要件を満たしているか確認します。
・初診した月の前々月までの年金加入期間のうち、3分の2以上の期間で保険料が納付もしくは免除されている
・初診日において65歳未満で、初診した月の前々月までの1年間で保険料の未納がない
年金の加入記録は年金事務所・年金センターやねんきんネットで確認できます。

医師による診断書の作成(障害認定日のときにかかっていた病院)

初診日から6か月目以降の「障害認定日」のとき診療を受けていた病院に診断書作成を依頼しましょう。
ほとんどの場合、現在かかっている病院に作成を依頼することになります。

申請(市区町村の年金窓口または年金事務所・年金センター)

国民年金のかたの申請先は市区町村の年金窓口です(障害基礎年金)
厚生年金のかたは年金事務所もしくは年金センターに申請します(障害厚生金)
必要書類は個人によって異なりますが、おおむね以下になります。
・年金手帳
・戸籍謄本や住民票
・医師の診断書
・受診状況等証明書
・病歴・就労状況等申立書(*1)
・年金請求書(*2)
・通帳など
配偶者や子どもがいる場合、障害年金の加算対象になるため、子の在学証明書や配偶者の所得証明書も用意します。

障害年金の受給(申請した口座に振り込み)

障害年金の審査には約3か月かかり、審査に通ると「年金証書」が郵送されます。
初回の振り込みは、年金証書が届いてから約2か月後です。
つまり申請~受給までに約5か月かかります。

障害年金は等級によって年金額が決まりますが、一度に全額を受給できません。
2か月に1回、2か月分が振り込まれる方式です。


ここからは、障害等級ごとに受給できる額面や、障害等級に該当する可能性が高い後遺症をご紹介します。

障害等級1級とは

障害等級1級は最も重度の状態です。
2021年度における1級の障害年金額は以下になります。

障害基礎年金1級 97万6,125円+子どもの加算
障害厚生年金1級 報酬比例の年金額×1.25+配偶者の加算
+障害基礎年金1級+子どもの加算

 
障害等級は疾病ではなく、出ている症状で認定します。

脳梗塞の後遺症はさまざまな箇所に出ますので、症状が出ている箇所ごとに認定するのが通常です。
障害等級1級には、次のような脳梗塞後遺症が該当する可能性が高くなります。

・両足がまったく動かない
・手の指がまったく動かない
・寝たきり状態


障害等級1級は、日常生活のほとんどすべてに介護が必要な状態です。
肢体の障害が上記ほど重度でなくても、視覚・聴覚・音声言語機能などに障害がある場合、重複障害として1級に認定される場合もあります。

障害等級2級とは

障害等級2級は、1級よりも状態は良いですが、重度の障害です。
2021年度における2級の障害年金額は以下になります。

障害基礎年金2級 78万900円+子どもの加算
障害厚生年金2級 報酬比例の年金額×1.25+配偶者の加算
+障害基礎年金2級+子どもの加算

 
以下のような脳梗塞後遺症が障害等級2級に該当する可能性が高くなります。

・片麻痺があり、日常生活に必要な動作が1人でできない
・音声または言語機能に障害があり、意思の疎通ができない


障害等級2級の場合、日常生活の大部分に介助が必要です。

障害等級3級とは

障害者等級3級は障害厚生年金のみの等級です。
障害基礎年金には3級がありません。
厚生年金に加入しているかたのみ3級に該当すると年金を受給できるのです。

2021年度における3級の障害厚生年金額は以下になります。

障害基礎年金3級 報酬比例の年金額(最低保障額58万5,700円)


次のような脳梗塞後遺症が障害等級3級に該当する可能性が高くなります。

・片麻痺により、日常生活に支障が出ている
・音声または言語機能に障害があり、コミュニケーションに介助が必要


障害等級3級の場合、日常生活に必要な動作を自分でできるものの時間がかかる、あるいは一部介助が必要な状態です。

なお、障害等級1~3級に該当する障害厚生年金受給者は、年金のほか「障害手当金」という一時金を受け取ることができます。

3.会社へ申請する手続き

チェックシートと赤いペン

脳梗塞によって働けなくなった場合、申請すると受給できる手当があります。

傷病手当

傷病手当は、疾病のために仕事を休んだ期間に受給できる手当です。

受給要件  脳梗塞により働くことができない人
受給期間 発症して3日を経過した日から1年6か月を超えない期間
受給額 標準報酬日額の3分の2
申請に必要なもの  医師による「就業不能」の診断
申請方法 事業主から健康保険の保険者に申請する


傷病手当は脳梗塞発症後1年6か月までしか受給できません。
1年6か月を超えても働けない状態の場合、障害年金の手続きを進めておきましょう。

なお、申請に必要な医師の診断は、所定の申請書に記入することになるため、病院独自の診断書では代用できません。
まずは勤務先に相談し、手続きの方法や必要な書類をご確認ください。

失業手当

失業手当は、脳梗塞をきっかけに退職となったかたが受給できます。
勤務先で離職票をもらい、ハローワークで手続きしましょう。

受給要件 離職前2年間で雇用保険の被保険者期間が12か月以上ある失業者
受給期間 離職した日の翌日から1年間※
受給額 給付日数×基本手当日額
申請に必要なもの 職場から発行される雇用保険被保険者離職票
申請方法 本人がハローワークで申請する

※ただし離職後も脳梗塞により30日以上働くことができない場合は受給期間を最長3年間延長できる

失業手当が受給できるのは、働く意思と能力があるにもかかわらず、職業に就くことができないかたです。
脳梗塞の後遺症によりすぐには仕事に就けないかたは、状態が改善してから手続きすることになります。

4.介護サービスを利用する



初めて自宅で介護するとき、悩みや不安でいっぱいになります。
そこで、役に立つのが介護保険サービス。

介護保険サービスを利用することで、自宅で介護への不安や負担を軽減することができます。

自宅で介護をするのであれば、介護認定を受け、無理せず上手に介護保険サービスを活用することが重要です。
また介護されるかたの状態、介護する側の状況は日々変わっていきます。ケアマネジャーに相談しながら、最適なサービスを受けましょう。

在宅介護を行なう上でおさえておきたい基本的な費用やサービスについては以下の記事をご覧ください。
初めての自宅介護!知っておきたい基本の費用やサービスをご紹介

5.まとめ

地域包括支援センターで働く女性の写真

脳梗塞発症後の障害・介護サービスにかかわる手続き方法を解説しました。
手続きを進めておくと、福祉サービスや助成金が生活の助けになります。

また、ご本人は安心してリハビリに集中できるため、社会復帰が早まるでしょう。

ココマガジンでは介護に関するさまざまなお役立ち情報を発信しています。
以下のページも合わせてご参考になさってください。

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