アテンダントに相談する

電話、もしくはメールでのご相談が可能です。
アテンダントが個々の条件に合ったアドバイスやご提案をいたします。

槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

介護施設の⼊居相談歴10年以上の経験があります。
最新のデータと約1,000施設に⾜を運んだからこそわかる現地の雰囲気や施設の評判も重視してご提案しています。
施設を探し⼊居することは、本⼈・家族の気持ちの問題、施設の空き状況と⼊居のタイミング、持病や認知症の症状、予算など様々なことが関連し決して簡単ではありません。
だからこそプロの私たちがご本⼈やご相談者に寄り添い、わかりやすく情報をご提供できたらと思っています。

野村 富⼠⼦
のむら ふじこ

有料⽼⼈ホームの介護現場でヘルパーとして勤務経験あり。
医療⾏為が必要な⽅をはじめ、認知症の⽅も沢⼭対応してきました。
現場で聞いてきたご本⼈やご家族からの要望や不安の声、そして感謝の⾔葉。今もこの声を思い出しながら、お客様に安⼼してお過ごしいただけるよう、その⽅に合った施設をご提案しています。

AIココちゃんに聞いてみる

「AIアシスタントココちゃんに聞いてみる」では、ココちゃんが⼊居者さまの⼈柄や性格を知るための10個程度の質問をします。その質問によってココちゃんが考えて、⼊居者さまに相性の良い施設を提案してくれます。

ココちゃんからの10個の質問

入居者さまのことをよく知るための、4択で答えられる10個の質問をします。

パーソナリティの分析

質問へのお答えから、⼊居者さまがどのような⼈なのかを、統計結果から構築したAIモデルで分析をします。

相性の良い施設を提案

分析の結果、⼊居者さまが住むことで幸せにつながるような、相性の良い施設を提案します。

施設⾒学のご予約はこちら

お電話でのご予約はこちら

株式会社ステッチ
Tel:050-3138-4262

(受付時間 10:00〜17:00)

※オペレーターが不在の場合は折り返しお電話を差し上げることをご了承ください。
また、050以外の電話番号から折り返しお電話を差し上げる場合がございます。

閉じる

  • TOP
  • ココマガジン
  • ダブルケア(育児・介護) を抱え込む辛さ。社会の現状と対策方法を知って、負担を軽減させよう

2021.04.27

ダブルケア(育児・介護) を抱え込む辛さ。社会の現状と対策方法を知って、負担を軽減させよう

幼児と老人の介護を行う女性三人の写真

現在「ダブルケア」に苦しむ人は 少なくありません。
ダブルケアとは、子育てと親の介護を同時進行している状態です。

体力的・精神的な負担が大きいだけでなく、一人で抱え込みがちになってしまうのも、またダブルケアの問題点となっています。

すでにダブルケアの状態になっている、あるいは近い将来になりそうだという場合はどうすれば良いのか、ここで対処法をいくつかご紹介します。

1.ダブルケアとは?



子育てと親や親族の介護を同時に抱える「ダブルケア」への関心は高まっています。
平成28年版の厚生労働白書によると、半数近い人が身近な問題だと感じています(図1)。

ダブルケアを身近な問題と思うか
ダブルケアを身近な問題と思う人の割合を示すグラフ図1 ダブルケアを身近な問題と思う人の割合
(出所:「平成28年版 厚生労働白書」)
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/dl/1-04_04.pdf p203



ダブルケアの現状


そして内閣府の調査によると、ダブルケアを行っている人の数は25万3000人と推定されています*1。
うち男性が8万5000人、女性が16万8000人で、女性の負担が大きくなっている様子もうかがえます。

年齢としては30代半ば〜40代前半が中心層になっています(図2)。

ダブルケアを行う人の年齢図2 ダブルケアを行う人の年齢
(出所:「平成28年版 厚生労働白書」)
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/dl/1-04_04.pdf p204



ダブルケアの原因


ダブルケアを行う人が多くなっている原因としては、晩婚化や高齢出産が挙げられます。
厚生労働省の統計によると、第一子出生時の母親の平均年齢は30.7歳です*2。

また、40歳以上で出産する人も珍しいことではなくなりました。40歳以上で出産する人のうち、約36%が第一子です*3。



ダブルケアの問題点


そしてダブルケアは、社会問題にもなりつつあります。
おもに、以下のようなことが挙げられます。

就業・収入 ダブルケアに直面して離職する女性が多く、女性全体の17.5%にのぼる。「仕事を減らした」女性と合わせると38.7%にのぼる*4。
特にひとり親世帯は経済的に困窮。
精神的負担 虐待や殺人、無理心中にまで至るケースもある。
周囲からの孤立 介護や家計の話は周囲に打ち明けづらく、孤立することも。
ヤングケアラー 親が介護で忙しく、子どもが家事や家族の世話を行うケースも増えている。特にひとり親世帯は経済的に困窮。
少子高齢化の進行 2040年までは高齢者が増加し現役世代が減少*5。介護・福祉サービスの確保が難しくなる可能性。

 



ダブルケアの事例


ダブルケアの現状については数々の報道があります。

事例1

NHKに寄せられた声のひとつは、40代の女性です。第一子の妊娠中に実母の看病と認知症の義母の介護が重なりました。徘徊や暴言、暴力も激しく、忌まれたばかりの息子にものを投げつけられることもあり、手を上げてしまったという事例です*6。


事例2

また、2人の娘の育児をしながら母親の介護を続ける30代女性の場合、母親が脳出血で倒れたのは62歳のときでした*7。
母の排せつ物を片付ける傍らで姉妹がけんかを始めることもあり、「もう消えたい」とまで一時は思いつめたと言います。長女が小学校に上がってからも、「ママに出迎えてほしい」とねだるためそれに応えながら、姉妹の習い事で往復を繰り返す合間に夕食の準備、洗濯物の取り込み、といった具合です。
ママ友には介護の話はしにくいし、介護する人たちの集いは年配者が多くて行きづらい、という現状もあるようです。

2.ダブルケアの対策方法


高齢女性と乳児、幼児の写真

こうしたダブルケアの状態にある、もしくはダブルケアになりそうな場合、どのようなサービスや相談機関があるかをご紹介します。



利用できる介護サービスを調べる


まず、介護保険で利用できるサービスには、おもに以下のようなものがあります。


  • ・介護サービスの利用にかかる相談、ケアプランの作成
    ・自宅で受けられる家事援助等のサービス
    ・施設などに出かけて日帰りで行うサービス
    ・施設などで生活(宿泊)しながら、長期間または短期間受けられるサービス
    ・訪問、通い、宿泊を組み合わせて受けられるサービス
    ・福祉用具の利用にかかるサービス

老人ホームだけが選択肢というわけではなく、自宅で入浴などの必要な部分だけのサービスを受ける、あるいは日中だけ施設で介護サービスを受ける、といった部分的なサービスの利用も可能です。

どの程度の支援が必要か、具体的に考えてみましょう。

また、重要なのが「ケアプラン」です。社会福祉法人や社会福祉協議会、医療機関などのケアマネージャーが利用者本人、家族と一緒に介護の内容や費用について相談しながら作成する、いわば介護計画書です。

ケアマネージャーには、細かいことまでしっかり相談しましょう。
自分自身のことについても相談するのが良いでしょう。事前にメモを作っておくことをおすすめします。



保険外サービスを上手く活用する


また、介護保険によらないサービスもあります。

地元の福祉公社や社会福祉事業団では、訪問介護やヘルパーの派遣だけでなく、家事や外出の援助といった在宅サービスを比較的安い価格で提供してくれます。

また、担当者が各種相談にも乗ってくれる場所です。

介護の資格保持者だけでなく、地域住民が参加して高齢者などのちょっとした手助けをするというシステムを取っているところもあります。

また、仕事や介護で子どもの面倒を見られない日が多い場合は、幼稚園や保育所でなくても、「地域型保育(0〜2歳)」や小学生の放課後児童クラブの利用も考えられます。

行政やNPO法人などが運営している「地域子育て支援拠点」や行政窓口などには専門員が配置されていて、情報提供や支援の紹介などを実施しています*8。

なお、介護休業中は「介護休業給付」を受給できる可能性があります。
相談・受付の窓口はハローワークです。



職場の介護支援制度を利用する


介護休業は積極的に利用したいところです。

以下のいずれかの条件を満たすことで、一定期間の介護休業が認められます。


(1) 介護保険制度の要介護区分が「要介護2」以上
(2) 下記の状態①〜⑫のうち、2が二つ以上または3が一つ以上該当し、かつ、その状態が継続すると認められること(表1)。

  1 2 3
①座位保持 自分で可 支えてもらえればできる できない
②歩行 つかまらないでできる 何かにつかまればできる できない
③移乗 自分で可 一部介助、みまもりが必要 全介助
④水分・食事摂取 自分で可 一部介助、みまもりが必要 全介助
⑤排せつ 自分で可 一部介助、みまもりが必要 全介助
⑥衣類の着脱 自分で可 一部介助、みまもりが必要 全介助
⑦意思の伝達 できる ときどきできない できない
⑧外出すると戻れない ない ときどきある ほとんど毎日ある
⑨物を壊したり衣類を破くことがある ない ときどきある ほとんど毎日ある
⑩物忘れがある ない ときどきある ほとんど毎日ある
⑪薬の内服 自分で可 一部介助、みまもりが必要 全介助
⑫日常の意思決定 できる 重要な意思決定はできない ほとんどできない


 表1 介護休業を取得できる場合の親の状態
(出所:「育児・介護休業制度ガイドブック」厚生労働省より作成
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/pdf/ikuji_h27_12.pdf p11


要介護認定を受けていなくても介護休業が可能な場合がありますので、医師などと相談しましょう。


また、令和3年1月から、介護休暇、子どもの看護休暇が時間単位で取得できるようになったほか、取得できる人の対象が広がりました。民間の介護サービスと組み合わせると良いでしょう。子の看護休暇看護・介護休暇についての変更パートやアルバイトとして働いている人も、一定以上の期間働いているなどの条件がそろえば、介護休業を利用することができます。



家族と相談する


家族との相談は重要な点です。

介護の負担が女性に偏っている現状があるため、どのように家事や介護を分担するのか線引きをする必要があります。

一人で抱え込まないためにも、配偶者、きょうだいを巻き込み、皆で分かち合うことが大切です。

また、施設への入所を考える際にも、誰がどのような形で話し合いを進めていくのが良いか考えておきましょう。



ブログで情報収集を行うのもひとつ


ブログやSNSでの情報収集もひとつの手段になり得ます。

ただ、注意したいのは、他の人の経験が必ずしも自分に当てはまるわけではない、という点です。
有効な情報を引き出すツールにしましょう。

介護ブログのおすすめランキングをみる

3.ダブルケアをサポートする専門機関


地域包括支援センターで働く女性の写真

ダブルケアについては、行政などでサポートする専門機関があります。



ダブルケアの相談窓口


最初に相談しやすいのが、地域包括支援センターです。
介護についても育児についても、同時に相談できる窓口です。
市町村に窓口があります。

地域包括支援センターは、様々な機能を持っています。

介護サービスと医療、行政サービスなどについて横断的に相談に乗ってくれるのが最大の特徴です。

介護サービスを利用したいが経済的に厳しい、といった場合も、費用の捻出方法などについてアドバイスしてくれます。

その他、介護をしていると日々のことでいっぱいになってしまいますが、財産がある場合、その扱いや自分自身の問題などについても一括して相談できます。

なお、現在進行形でなくても、近くその状態になりそうだという段階で相談することが可能です。



ダブルケアカフェ


NPO法人などが主催している「ダブルケアカフェ」というものがあります。
ダブルケアの当事者が集まり、悩みを話したり情報交換したりできる場所です。

介護と子育てを同時に抱えるというダブルケアの状態は、経験した人にしかわからないという部分があります。
ダブルケアカフェは一人で抱えずに当事者同士が気軽に話せる場所でもあります。

自分自身のケアは欠かせません。
近くで実施している場所があれば利用を考えるのも手段です。

お互いに「がんばっているね!」とほめ合う言葉をかけるといったことも大切です。

4.まとめ


三世帯家族の集合写真

介護と育児、どちらを優先すればいいのかわからなくなる、じゅうぶんな介護や子育てができていないのではないか、経済的な不安がある…。
ダブルケアの状態にある場合は、自分を追い詰めないことが最も重要です。

真面目な人ほどネガティブなことを考えがちですが、遠慮なく家族や人に頼る心構えでいましょう。

特に介護は、プロに任せるのが良いという割り切った考え方をすることも大切です。
また、将来ダブルケアになりそうだという場合は、事前に家族と話し合っておきましょう。

認知症や身体の衰えがなくても、高齢者の場合は骨折などを機に寝たきりになることもあります。
ダブルケアの対策方法を、自分の問題として今一度考え、想像してみるのはいかがでしょうか。

また、ダブルケアで精神・肉体的負担を抱えたままでは、介護する側される側で悪循環が生じることとなってしまいます。
ストレスとの上手な付き合い方を知らなければ、共倒れを招く危険など、のちのち大きな問題に。

介護疲れやストレスが引き起こす問題や原因、時々の状況に合ったストレス解消法について、以下の記事で解説しております。
ぜひこちらも合わせて読んでみてください。


*1「平成28年版 厚生労働白書」
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/dl/1-04_04.pdf
p203

*2、3「令和元年人口動態統計月報年計(概数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai19/dl/kekka.pdf p4

*4、5「平成28年版 厚生労働白書」
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/dl/1-04_04.pdf
p204、206

*6「育児と介護を同時に“ダブルケア”時代の到来」NHKハートネット 2018年3月30日
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/20/

*7「『ダブルケア、その時』編/1 育児に介護、泣き笑い 同じ立場、語り合いたい」毎日新聞 2019年11月21日
https://mainichi.jp/articles/20191121/ddq/041/040/001000c

*8「よくわかる『子ども・子育て支援制度』」内閣府
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/event/publicity/naruhodo_book_2804.html 

 

この記事についてみんなの意見を、シェアして聞いてみる