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槌井 渉

槌井 渉
つちい わたる

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のむら ふじこ

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2021.05.21

シニアカーに免許は必要?介護保険でのレンタル・購入の比較表をご紹介!

シニアカーに乗る高齢者

最近、ハンドル付きの電動車いすで買い物などに出かける高齢者の姿をよく目にします。

「シニアカー」とも呼ばれるもので、高齢者の移動を楽にする乗り物として普及しつつあります。
シニアカーは、認定が降りれば、介護保険の対象品目にもなります。

高齢者の行動範囲を広げるシニアカーの特徴と具体的な使用方法などについてご紹介します。

1.シニアカーとは


シニアカーを含む電動車いすの出荷台数は年々増加しています(図1)。

シニアカーの利用台数図1 電動車いすの出荷台数の推移
(出所:「多様なモビリティ普及推進会議 とりまとめ」経済産業省資料)

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mobility/pdf/20191202_report_02.pdfp4


なかでも、バイクのようなハンドルで操作し、アクセルレバーで加速・減速する「シニアカー」(「電動カート」とも呼ばれます)は、自動車免許を返納した人の代替の移動手段として利用者が増加しつつあるということです*1。

(※「セニアカー」はスズキ株式会社の登録商標です。)

そんなシニアカーの特徴をさらにみていきましょう。



電動カート、電導車いすとの違い 


シニアカーは「電動車いす」の一種です。

電動車いすにはいくつか種類があります。

  • ①ジョイスティック型
    通常の車いすの形状のまま、バッテリーとモーターがついていて、レバー1本で前身・後進の操作をするもの

  • ②切替式、アシスト式
    手動車いすに電動ユニットを装着したもので、手動の車いすとしても使えるもの

  • ③ハンドル型
    バイクのようにハンドルがついているもの


シニアカーはこのうち、「ハンドル型」のものを指します。
「電動カート」と呼ばれることもあります。



シニアカーの操作と規格 


シニアカーは、左右への操作はハンドルを使います。
発信や加速、減速はアクセルレバーで行います。

アクセルレバーを離すと停止するようになっていますが、中にはブレーキレバーがついているものもあります。

また、JIS規格でも紹介されているように、小回りについても規格があります。
見た目よりも、案外小回りがきくように設計がされており、細かな切り返しや細い曲がり角をスムーズに運転することができるよう設計されています。



バッテリーと走行距離


シニアカーの電源はバッテリーですが、基本的には家庭用の100V電源に差し込んで充電ができます
充電時間は利用距離や季節によって異なり、早ければ5〜8時間、最長では12時間〜15時間程度です。

1回の充電での走行距離は、利用条件によって異なりますが、代表的なスズキの「セニアカー」の場合で約19〜31kmです。



その他の特徴


また、前進・後進切り替えスイッチによって、低速でのバック走行も可能です。

そして、利用者の体重にもよりますが、荷物の積載量は5kg程度までを想定しているメーカーが多いようです。

バッテリー寿命が目安は2年程度と言われていますが、もちろん利用条件や頻度によって異なります。
販売店に確認しておくと良いでしょう。

メーカーや販売店の保証期間も確認しておきましょう。

2.シニアカーの利用ルールと道路交通法


止まれの標識

では次に、シニアカーは道路交通法上どのような扱いになるかをご説明します。



免許は不要


まず、シニアカーの利用にあたって、免許は必要ありません。
ただ、操作に慣れるまでは広い場所で練習しましょう。



歩行者として歩道を走行する


シニアカーは道路交通上「歩行者」として扱われます。

よって公道では、車道と公道が分かれている場所では原則として、歩道を走行しなければなりません。

歩道がない道路では、車道右側の路側帯を通行します。
道路の中央を走行してはいけませんし、信号や標識も歩行者用の指示に従いましょう。



最高速度は6km/hまで


また、シニアカーの速度は最大6km/hと道路交通法で定められています*2。
早足程度での移動ができる道具であると考えましょう。



店内・施設内での利用について


商業施設での利用に当たっては、入店できるかどうかを最初に確認しておきましょう。
利用できる場所とできない場所があります

また、店舗内では、最低速度で利用するようにしましょう。

買い物をしている人と接触・衝突してしまうと相手に大けがを負わせてしまう可能性があります。
もちろん、自分がけがをしてしまうこともあります。

また、駐車場では車の近くを通らないなど、事故防止を強く意識しましょう。

3.シニアカーのレンタル


スズキのセニアカーの写真

シニアカーのレンタルを行っている販売代理店やメーカーは多くありますが、介護保険でのレンタルサービスが可能な場合もありますので知っておきましょう。



介護保険を使ってレンタルする条件


要介護2あるいは1以上の認定を受けると、シニアカーのレンタルは介護保険の対象品目になります。
「普通型電動車いす」という名前のカテゴリになっていますが、ハンドル型の電動車いす=シニアカーも対象に含まれます*3。

ただ、一部自治体では軽度者でも申請できますので、市区町村の窓口に相談してみるのも良いでしょう。



レンタル金額


介護保険の利用で、レンタル料が1割、または2割補助されます。
機種によって異なる場合がありますので、自治体のケアマネージャーに相談するという方法もあります。

具体的な料金については、後述します。



短期間レンタルしたい場合


また、旅行先での利用や退院後など一時的に利用できるような短期レンタルのサービスもあります。
介護保険が利用できない場合でも、使い方によってはこうした短期レンタルの検討も良いでしょう。

4.販売店で購入する場合とレンタル利用の比較


では、長期にわたって使い続けたいという場合、購入とレンタル、どちらが良いでしょうか。
それぞれに、このような特徴、メリットやデメリットがあります。
購入にあたっても、新車か中古かという違いもあります。

  介護保険でのレンタル 新車/中古車購入
初期費用 月額2,000円程度〜
(1割負担の場合)
新車:30万円程度〜
中古車:10万円程度〜
交換・変更 身体状況等に応じて可能 不可(カスタマイズは可)
修理・メンテナンス 無料 有料
保険 賠償責任保険などが付属 別途自分で加入
利用開始 介護保険利用申請、ケアプラン作成など手続き終了後 決済・納品後すぐ

 

利用期間の長さや希望する機種・価格などに照らして検討してみましょう。



購入時には補助金が利用できる場合もある


身体障害者手帳を持っている人や、国で定める難病の方の場合は、「補装具費支給制度」を利用してシニアカー購入時に補助金を受けられる可能性もあります。

ただ、介護保険が適用される場合は、介護保険の利用が優先されます。

5.利用時の注意点と危険性


バツ印で注意を促す介護スタッフの写真

そして、シニアカー利用にあたっての注意点をご紹介します。



シニアカーの危険性


最高速度もそう高くなく、安全性の比較的高いシニアカーですが、それでも使い方によっては大きな危険が生じます。

電動車いす安全普及協会によると、主な事故として以下のようなものが挙げられています*4。

  • ① 道路横断事故
    横断歩道・信号がある場所を横断しましょう。最高速度が制限されているため、道路横断には思った以上に時間がかかります。

    ② 踏切事故
    踏切はなるべく避けるほか、踏切内では線路の溝にタイヤが挟まったりしないように注意しましょう。

    ③ 転落事故
    土手・側溝などがある場所、路肩が傾斜している場所では端によりすぎないよう注意しましょう。傾斜で側溝などに転落する危険性があります。

    ④ 歩行者との事故
    シニアカーには数十kgから機種によっては100kgという重量のものもあります。軽い衝突でも大きなけがに繋がります。 



坂道走行時の注意


少しの段差であれば超えられるシニアカーですが、急な坂道には注意が必要です。

代表的商品であるスズキのセニアカーの場合は、「登坂、降坂ともに10度までが目安」としています*5。
急坂でブレーキがきかなくなってしまうと大事故につながることは言うまでもありません。



入店拒否にあう場合もある


また、先述のとおり、施設や店によっては、中では利用できない場合があります。

5.まとめ


シニアカーは、長距離を歩いたり重い荷物を運んだりすることが体力的に難しくなっても、行動範囲を広げてくれる便利なアイテムです。

しかし、シニアカーが原因で人にけがをさせたり、自分がけがをしてしまったりしてはいけません。
歩行者としてのマナーを遵守することと、日頃のメンテナンスを怠らないことが必要です。

少しでも異変を感じたら、販売店などに相談しましょう。

シニアカーを活用することによって、行動範囲が広がることは引きこもりの防止にも繋がりますし、日々買い物に出かけられることもまた生活の楽しみになります。

とはいえ、シニアカーを利用するとなると、どうしても運動不足に陥ってしまいがち。
そうしたデメリットを補うために重要なのが、筋トレを行うことです。
運動不足が習慣化すると筋肉が痩せ細ってしまいさまざまな病気の原因となります。

高齢者でも気軽に取り入れることができる簡単で負荷の少ないトレーニングを以下の記事で解説しております。

ぜひ参考にしてみてください。


*1「多様なモビリティ普及推進会議 とりまとめ」経済産業省資料
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mobility/pdf/20191202_report_02.pdfp4

*2、3「ハンドル型電動車いすの潜在的リスクについて」製品評価技術基盤機構(nite)
https://www.nite.go.jp/data/000005655.pdfp9、10

*4「電動車いす安全利用の手引き」日本車いす安全普及協会
https://www.den-ankyo.org/guidance/img/tebiki_p14.pdf 

*5「セニアカーのよくある質問」スズキ
https://www.suzuki.co.jp/welfare/inquiry/ 

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